夢があったなぁ・・・

と、久々に思えました。

葛西純とエル・デスペラードの試合です、ええ。

どうしても通常のプロレス団体での流れというのは、1シリーズ毎に完結していく短期集中のレールの上で動くことになるじゃないですか。

ただ、この葛西純とエル・デスペラードの物語というのはレールも何もないところで進んで行って、砂利道やら泥道やら茨の道やらを歩いている中で長い時間をかけて実現していったもの。

団体の垣根を超えてのことですし、もうこうなると入場の時点から1秒毎が重要なシーンになりますよね。

試合も凄かったし、試合後のマイクなんてのは学校の教科書に載せてほしいぐらいですよ。

葛西純の言葉の力は凄いし、デスペラードがあの薔薇をドライフラワーにして返すセンスにしてもね、そりゃ見る人が見ればクサイと思うかもしれないけど、こういうクサさだったりドラマだったり、何より夢があるのがプロレスじゃないですか。

先月書いたように、私は正直30年プロレスを見てきて今もプロレスが大好きですけど「夢」という点ではこの10年でリング上からマジで無くなったなという点が気になっていて・・・

勇気をもらい感動をもらい元気をもらい、そんなプロレスなのに最終的には「スター選手以外、どれだけ努力をしたり良い試合をしてもトップには立てませーん」という夢のなさと、それが生んでしまうマンネリ状態に昔ほど気持ちが乗らなくなっていたのです。

が、この大会には夢があったなと、感じ方は人それぞれですけど、個人的には。

まぁでももしかすると単発の興行だったりコンセプト大会じゃないともうそういう夢のあるプロレスってのは見れない時代なのかもしれません。

タイチ選手なんかの言動を見ていても、もっと面白いことを、もっと夢のあることを、もっとファンが楽しめることをやりたいんだろうなとも思うんですよ。

タイチ選手は昔のパロディとかもやりますし、先日も天山選手の凱旋後に負けた長州さんのバックヤードのパロディとかしてましたが(僕も中学生の時に学校でプロレス友達とよくやりましたわ)タイチ選手からするとあの時代への憧れとか「もっとやろうぜ」という気持ちがあるんだろうなぁと。

もちろん鈴木軍だけは自由度が高いユニットなので色々できている点もあるのかもしれませんが、同期の選手たちに「何を諦めてコラ、その場所で満足してコラ、あと少ししたらもうチャンスなんて1つもなくなるぞコラ」ぐらいの気持ちがあるんじゃないですかねぇ。

まぁでも何にしても素晴らしく夢のある大会でした。

ありがとうございます。



Twitter