新日本プロレスのマディソンスクエアガーデン大会、歴史的な日のメインイベントで向かい合ったのは金の雨を降らせる男レインメーカーオカダカズチカと現在のIWGP王者スイッチブレードジェイホワイト。
2012年1月4日の東京ドームで凱旋帰国し、大ブーイングを浴びながらも実力でファンを認めさせて20代で新日本プロレスの天下を獲り今ではプロレス業界全体の顔とも言えるほどまでになったオカダカズチカ。
2017年11月に全身から刺々しいオーラをまとって帰国し、翌年にケニーオメガを倒しUS王者になると、同年のG1では棚橋・オカダを倒しまた秋にはオカダのマネージャー的存在の外道と結託しBULLET CLUBへ。
今では全国どこでもブーイングを浴びるヒール王者となったジェイホワイト。
太陽(棚橋)と月(中邑)が新日本プロレスを前進させた時代から金とナイフが攻撃的に新日本プロレスを世界へ動かす重要な試合が始まりました。
オカダとジェイホワイトに新日本プロレスの未来を託すことに文句なし
ジェイホワイトの入場を見て思ったのですが「スターだな」と。
ルックス、風格、雰囲気、どこを取っても素晴らしいです。
ブーイングは彼のアクセサリーでしかありませんし(過剰すぎるのは引きますが)油断してたらすぐWWEに取られるのではないかとすら思います。
オカダカズチカはやはりくぐってきた修羅場が違うというか表情を1つ見ても落ち着いていますよね。
挑戦者なのに王者の風格を魅せることができる数少ないレスラーです。
オカダへのコール、ジェイホワイトへのブーイング。
海を超えても構図は変わらない中で平成最後のIWGPタイトルマッチのゴングが
マディソンスクエアガーデンに鳴り響きました。
試合序盤からのらりくらり&ペースアップで攻撃するジェイホワイトに対してオカダカズチカはなかなか自分のペースを掴めませんでした。
またジェイホワイトのキャリアを考えるとここまで落ち着いた試合作りをして、新日本プロレスらしい試合を見せることができるというのは実力の証明でもありますし、オカダカズチカも20代のころからそれができていた選手ですから、新日本プロレスの未来を背負う二人がマディソンスクエアガーデンでまさに『新日本プロレス』を見せているということを感じて胸が熱くなりました。
危険技の応酬だった内藤・飯伏、そしてROHのラダーマッチ後のメインイベントで、ここまでじっくりした試合をしていけるというのは自分自身と相手の実力を疑っていないからなのでしょう。これから二人のライバルストーリーが長く続いていくのでしょうね。
中盤になるとオカダカズチカの逆襲が始まりました。
ジェイホワイトをドロップキックで場外に落とすとジェイホワイトと外道を客席に追いやりそこへ全力疾走ダイブ。
これでペースを掴んだところでジェイホワイトがレフェリーを巻き込み、再度自分のペースに持ち込むと得意の高速バックドロップからスイング式のブレーンバスターを見せブレードランナーを狙うもののオカダはそれを回避してリバースネックブリーカーで再度の逆襲。
それでもまだのらりくらりするジェイホワイトに対して、ショットガンドロップキックとミサイルキックで黙らすとマディソンスクエアガーデンでついにレインメーカーポーズを披露。
お客様がこのポーズに呼応してマディソンスクエアガーデンが一つになっている映像に泣いてしまいました(笑)
終盤になり双方が得意技を見せて勝機を伺う中で、オカダもジェイホワイトも顔から余裕がなくなり気合いだけで戦っているような打ち合いとなりジェイホワイトもついに正面から戦う姿勢を見せました。
ここでついにオカダカズチカがとんでもないドロップキックをマディソンスクエアガーデンで披露して勝負に出るもののジェイホワイトも譲らず、その後はレインメーカーとブレードランナーの攻防となりローリングレインメーカーから正調のレインメーカーを決めて勝負は決したかと思いましたがジェイホワイトがまさかのカウント2で返す!!
ジェイホワイトはやはり怪物なのか。まともに浴びたレインメーカー2発を跳ね除けるとオカダカズチカを倒すべくブレードランナーを叩き込む。
しかしフォールに行く体力が残っておらず、お互いが必殺技を出し切った状態で大の字になる2人。
試合時間は30分を経過し、ここからは新日本プロレスの次の次元へと進む攻防が繰り広げられました。
ジェイホワイトを完全に叩き潰すためのレインメーカー
そして試合はとてつもないレインメーカーとブレードランナーの切り返し合戦になり、ついにオカダカズチカがリベンジ成功&IWGP奪還に成功したわけですが試合の終盤については語らずに何度も何度も見てみたいと思っておりますし、ぜひ見てない人は新日本プロレスワールドを見ましょう!!
ただただ豪快で強引で荒々しいレインメーカーを叩き込み続けジェイホワイトを完全に潰していく殺気がオカダカズチカから見えましたし、ジェイホワイトが言っていた「オカダカズチカからは殺傷能力がなくなった」という言葉を覆させるほどでした。
これにて、オカダカズチカというプロレス界の頂点にIWGPという頂点のベルトが戻ってきました。
次の相手は約束通りSANADAになるのでしょうか?その辺りも楽しみですが、SANADAにしてもジェイホワイトにしても内藤にしてもそうですが再びオカダカズチカが長期政権を握るには難しいぐらいの強敵が揃っています。
マディソンスクエアガーデンで終わりではなくマディソンスクエアガーデンがスタートとなる新日本プロレス。
これから先のビッグマッチでの展開が楽しみですね!
ところで試合が終わった途端に映像がなくなりオカダカズチカの締めがなくダイジェストが流れて終わったのは残念でしたが・・・
マディソンスクエアガーデンで「金の雨が降るぞ!!」を言うところを見たかったのですが・・・
プロレスランキング