本業が多忙につき、この趣味のプロレスブログを中々更新できずにおりました。
おかげさまで昨年発売した新刊「調教タイムの読み方」が発売4ヶ月で3度の重版をいただくなど自身最大のヒット作となりまして、1つ自分の中での夢が叶いまして・・・

と、いうタイミングでもう1つ叶った夢が後藤洋央紀選手のIWGP戴冠。

このブログを振り返っていただければ一目瞭然なのですが、NJCやG1があるたびに「今回こそ後藤洋央紀!信じているぞ殿!」と応援し続け、後藤政権/後藤時代が見たいんだと私は文字で叫び続けてきました。

なぜ後藤洋央紀選手が好きなのか、それも過去に語り尽くしてきました。

一番の理由は新日本プロレスの暗黒期から抜けるきっかけというか「新日本プロレスは絶対大丈夫だ」と未来への光を見せてくれて「ファンの心が暗黒期から抜けた」のが凱旋後の棚橋弘至戦だったと私は感じているからです。

これぞ新日本プロレス、これぞ今の新日本プロレス、これぞこれからの新日本プロレスと感じさせてくれた名勝負でしたし、心があれほどスカッとした試合は2000年代以降でも数少ない。

棚橋弘至と後藤洋央紀がいたら大丈夫だ!とプロレス仲間と何度も語ったあの試合・・・から、ここまで後藤選手がIWGPを手にするまで時間がかかるとは夢にも思いませんでしたが。

でも、その棚橋弘至選手が引退を表明してラスト1年に入った中で45歳の後藤洋央紀選手がやっと王者になり、そして後藤選手が挑戦者の棚橋弘至選手を迎え撃つというドラマに繋がっていくのは感慨深いものがあります。

さて、理由は他にもあります。

やはりルックスの良さ、体の格好良さ、技の格好良さと揃っている上で愛嬌があり少々天然さんであるところなど「完璧じゃないこと」の素敵さを持っているのが後藤洋央紀選手。

一流のプロレスラーは完璧ではなく隙があるもの、だと私は考えています。

欠点がなく何でもできてしまうエディットレスラーには感情が入らないです・・・まぁこれは個人的な意見ですが。

この「完璧」には今の時代「アイドル的な要素」も含まれていると感じます。

女性ファンが増えたことで、昔のプロレスラーのように女性をガンガン抱いていくようなこともできないでしょうし(笑)結婚しているレスラーもその発表をしないことが多いです。

あくまでもファンタジーの中のアイドル的な要素も必要となっている中で、後藤洋央紀選手はご家族に対しての「かっこいいパパ」であることや「亡くなった父への思い」など実に生活感のある姿を泣き崩れた顔で見せ、そして大歓声を浴びました。

ずっと人気レスラーなのにどこか隙があり、天下までは手が届かない人間味も生活感もある45歳のレスラーがついに手にしたIWGPのベルトとそれに大歓声を送るファンという最高のシーンを生んだ後藤洋央紀選手には暫くの間「時計の針を戻す権利」があると思うのです。

次は棚橋弘至戦、次は永田裕志戦となるはずですが、本来なら後藤選手が30代で王者としてやっていないといけなかったカードは山程あるのです。

そこをまずクリアしてから同世代との戦い、また少し下ですが内藤哲也選手と後藤洋央紀選手のシングル戦は昔から外れなしですからぜひ見てみたい。

特に今の後藤洋央紀選手が相手なら内藤哲也選手はCHAOS時代の生意気小僧や初期ロスインゴ時代のブーイングを浴びる内藤哲也に戻れるのではないでしょうか?
もしかすると今少しスローダウンしている内藤選手の起爆剤にすらなるかもしれません。

そして若い世代との戦い...この10年ほぼ失われている「世代闘争」じゃないですが、若い人間が上の世代の壁になるプロレス的ではない感情移入がし辛い構図を引き戻してほしいですね。

とはいえ、昔の中西学選手じゃないですが悲願の戴冠⇒明智光秀ばりの短期政権で棚橋弘至選手に奪われるというケースが後藤選手の身に降り掛かっても不思議ではないですが・・・いや、それは無いと信じます。


冒頭にも書いた私事で申し訳ないですが、昨年私は競馬の本というジャンルでその期間でいえばチャンピオンになることができました。
これまでにも瞬間最大風速でAmazonの各ジャンルの1位になったことは5回ありますが、重版が続き中期でトップというのは初のことで、そんな夢が叶った時期にプロレスファンとしての一番の夢だった後藤洋央紀選手のIWGP戴冠もあったことでこの時期はお爺さんになっても何度も振り返ることになるはずです。


で、、、最近放置していたこのブログですが、しっかりと「休止」を宣言させていただきます。

個人的には後藤洋央紀選手がIWGPを手にしたところで何かこう...一区切りといいますか、30年間プロレスを見てきて1つの区切りに感じています(もちろんファンは続けるのですが、気持ちの上で)。

ここから後藤洋央紀政権が終わるまでの期間は黙々とそれを見ていくだけにしたいと。

上手く言えないですが...プロレスファン歴もこれだけ長くなると「語りたくて見る」という目線になってしまうわけです。

でも、これから暫くは何も考えずに見て「語りたくなるような気持ちをもらう」という見方に戻ってみたいなぁと思った、という感じでしょうか。

いや、そもそも後藤洋央紀vsザック戦はその気持ちで見ることができたのです、ごく自然に。

それであればその感情に身を投じることが楽しそうだぞ、と。


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