エース

ザック・セイバーJr.が内藤哲也からIWGPを奪取
GLOBAL王者にタイチが名乗りを上げ、ワトが復活し、その他様々な動きがありましたが・・・最も大きな動きは棚橋弘至"選手"の引退発表となった両国大会。

2026年1月4日、あと1年と少々であの棚橋弘至が身を引くというのは寂しいものです。

もちろん最近のコンディションの悪さ、社長業に就いたということ、これらを考えれば引退の日は遠くないと考えるファンが多かったことで「え~~!?」という雰囲気ではなく「お疲れ様!ありがとう!」という声が多いですし「大怪我をして終わる前に引退して、これからは社長として新日本を照らす太陽となってほしい」という声の方が多いでしょう。

ただ、寂しいものは寂しい。

1990年前半から新日本プロレスを見ている身の当方からすれば、絶頂期を過ぎた新日本プロレスが暗黒期へと入っていき、ガラガラの会場で戦っていた新日本プロレスを再度上昇させた最大の功績者は棚橋弘至であると思っていますので。

スキャンダルがあっても、愛してまーす!が同業者に批判されても、ただひたすらに戦い、膝がボロボロでもハイフライフローで飛び続け、ファンに対して注ぐ愛と本人が持つ愛嬌を武器に徹底して新日本プロレスを再生させるためだけに戦い続けたエース、太陽と呼ばれた棚橋弘至がリングを去るというのはあまりに大きなことです。

その棚橋弘至選手に「数年前の時点で実質的な引導を渡していた」内藤哲也選手がIWGPを失った日というのも何だか考えてしまうものもありますが...

加えて世代的な部分では後藤洋央紀選手がタイトル奪取できず、タイチ選手が挑戦表明するなど40台半ばの選手たちもキャリア終盤の最後の踏ん張りどころのようになっている中ですし、普通に考えればこの棚橋弘至選手の引退前後に真壁選手や天山選手の進退なども動きがあると思われますので、今後の新日本プロレスが少々心配になります。

若い選手が育っているとは言っても世間に届いているわけではありませんし、本来その若い選手が超えていくべきだったオカダ・カズチカ選手もすでに他団体にいるわけですので、おそらく再度の苦難の時代が来るはずです。

ただ、棚橋弘至社長が選手で1回・社長として1回、新日本プロレスを上昇させていくという未来があることを信じたいですね。


これからは全て引退ロードとなる棚橋弘至選手

団体内外、国内外から戦いたいと思う選手が多く出てくるでしょう。

内藤哲也選手は・・・もう棚橋弘至選手との結末は終えている気分でしょうから、タッグを組むところなんて見てみたいですが、辻・成田・上村・海野の若い4人なんかはシングルマッチでの棚橋弘至戦はあってほしいですね。

間違っても引退試合で「棚橋vsオカダ」なんてカードはせずに、これからの新日本プロレスの未来となる種を撒いておいてほしいものですが、これから1年の間に新日本プロレス所属選手がもっと客を呼べる状態にならないとそのようなこともありえるのでしょう。

なので・・・、vsオカダより更にお客が呼べるであろう「棚橋vs中邑」よりも魅力的なカードが団体内で生まれるぐらいまで、ここから先に大爆発する選手が出てくることを祈るばかりです。


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