タイチに対して内藤が毎日毎晩「一歩踏み出す勇気」という言葉で何らかの行動を煽っていたわけですが、その結論が出るのがこの大阪大会かと思いきや・・・表面的には何も起こりませんでした。
ですが試合後にリング上でマイクを通さずに会話をしているシーンがありましたし、うっすらと「一歩踏み出す勇気」という言葉は聞こえてきましたがそれが何か?までは気にしていませんでした。
しかし試合後、タイチのコメントでその時の会話が非常に重要だったことが判明!
「別に、アイツの言ってることは全然、俺に関係ねぇんだけど、もう、もう何が言いたいか、よくわかったよ。アイツが俺に望んでんのか、なんか? その望んでることも、よくわかったよ。ハッキリ言いやがったな、アイツ。聞こえたか、お前ら? アイツはハッキリ言ってたぞ。どういうことか。」https://www.njpw.co.jp/card_result/180194
これは何としても聞き取りたい!ということで、ヘッドホンをつけて爆音で何度もこのシーンを見直して「おそらくこう言っている」という内藤の言葉を聞き取りました。
身勝手なボスは排除してもう1歩出たらいいんじゃないですか?
ちょっと鼓膜が痛くなりましたが、このように内藤はタイチに話しかけていたと思います。
『一歩踏み出したほうがいいんじゃないですか?身勝手なボスでしょう、ねぇ。
身勝手なボスは排除してもう1歩出たらいいんじゃないですか?』
何度も聞きましたが、内藤はタイチに対して「身勝手なボス=鈴木みのる」を「排除」してタイチが前に出ることを「一歩踏み出すこと」としてアドバイスしているということになりますね。
それの言葉を受けてタイチは何度か頷きながら笑顔を見せ、内藤もまた笑顔を見せました。
ロスインゴに誘うのではなく、あくまでも鈴木軍をタイチのものにしたほうが良いというアドバイスであり、50歳の鈴木みのるの子分のままでタイチが終わってほしくないというのが内藤の思いなのでしょうね。
内藤はタイチを評価していますしメキシコ遠征の時などもかなりタイチの影響を受けているというのも事実として認めていますから。
またタイチがヘビー転向したのも内藤の煽りからですし、タイチは内藤に「お前はインターコンチネンタルを一度でもコントロールしたのかよ?」という名言を残しましたが、内藤はタイチをコントロールすることは得意なのかもしれません。
また、タイチはタイチでコントロールされたふりをして上手く行動しているともいえますので、この二人は新しいライバル物語としてここから面白い展開を見せてくれそうです。
そして試合後のタイチのコメントもツンデレな感じで素敵です。
「テメェのタイミングなんか関係ねぇんだよ。俺のタイミングでやる時はやんだよ。まあ、わかったよ。わかったよ、お前が言ってること。頭の片隅のもっと奥の片隅にとどめとくよ。クソおせっかい野郎め。ま、またその時、お前が俺が一歩踏み出したと思ったそのときがあるんだったら、またやろうぜ。とりあえず、わかったよ。また楽しみにしてるぜ、内藤。アディオス」
お互いに一区切りという感じではありますが、これが物語の序章にすぎないことは間違いありません。
内藤とタイチ、憎しみとは違うし敵対という感じでもなく、友情や愛情とも違う何か二人だけが放つ歪な感情があるように感じますが、この先これがわかりやすい形の友情になるのか憎しみになるのか、不思議な感覚のままなのかという部分も楽しみですね。
プロレスって面白いなぁとまた再確認させてくれましたし、第三試合の試合後でマイクを通さずにこのような会話をしているというプロフェッショナルさに感動すら覚えました。
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