新日本プロレスの昭和・平成・令和を戦う鈴木みのると獣神サンダーライガー

4月1日に新元号「令和」が発表されました。
長く色々なことがあった平成が終わり、5月1日からは令和という時代を生きていくことになります。

僕が新日本プロレスを見始めたのは丁度平成元年、本格的には1992年5月1日の武藤敬司・馳浩VSビガロ・ベイダーからハマったわけですがそう考えると平成の新日本プロレスの95%ぐらいは見続けていることになります。
(今調べ直して5月1日の試合だったと気がついて自分でも驚きました 笑)

さて、平成生まれの選手がすでにいるような時代となりましたが新日本プロレスの令和初戦は大分・別府ビーコンプラザでの大会となります。その場に立ち会える人が羨ましいです。
そして恐らく令和最初のタイトルマッチが組まれるのは3・4日のレスリングどんたく福岡国際センターでの大会となるのでしょう。

「平成と令和を跨ぐ王者」になれるのは12名でしょうか。
IWGPヘビー・IWGPjr・IWGPIC・US・NEVER・IWGPヘビータッグ・IWGPjrタッグ・NEVER6人ですので新日本プロレスの王者だと多分12人ですよね。そして令和の最初のタイトルマッチを王者として迎えることができるのも12名ということになりますね。

もちろんそれは凄いことなのですが、それ以上に凄いことができる選手もいます。

昭和でも平成でも令和でも新日本プロレスのリングで勝利する選手
鈴木みのるはどの時代にも吹いている風

鈴木みのる選手は1988年に新日本プロレスデビューで同年10月に初勝利をしているわけですから、僕の計算と記憶が間違っていなければ昭和63年になると思います。
その後にUWF、藤原組、パンクラス、新日本プロレス、NOAH(それ以外にも沢山荒らし回っているプロレス界の海賊王です)と戦っているわけですが、平成には数え切れないほどの勝利を新日本プロレスで手にしていますし、まだ残り30日間の平成の中でも勝利は増えていくことでしょう。

ということは5月1日以降に新日本プロレスで鈴木みのる選手が勝利をすると、3つの時代・3つの元号で新日本プロレスで勝ち名乗りを上げているレスラーということになります。

本人からすれば「どうでもいいわ」って感じかと思うのですが、ファンの立場からするとこれはやっぱり凄いと思いますし尊敬の念しかないですね。
しかも今でもタイトルマッチ路線にいても何ら不思議ではない存在であり、またこのキャリア全てでずっと気が強くずっと怖いんですよ(笑)
あ・・・いや、パンクラス時代はイケメンレスラーという印象のほうが強いかな・・・いや、本当に的場浩司か鈴木みのるかってぐらいのルックスでしたからね。
もちろん今がイケメンじゃないとは言いません。普通にしてるとカッコイイです。ただ試合だと顔がずっとしかめっ面なのでカッコイイより怖いが先に出てしまうので(笑)

「風になれ」というかもう鈴木みのる選手は「風」だと思うんですよ。
どの時代にも吹いている風。基本突風、時々暴風。そよ風なんかは巻き込んで抹殺していく神風ですね。

5月1日以降で鈴木みのる選手が初勝利するところが生で見れる人が羨ましいです。

余談ですが、僕が鈴木みのる選手の技で好きなのはスリーパーでもゴッチ式パイルドライバーでも逆落としでもドロップキックでもエルボーでもなく・・・東京ドームで後藤洋央紀とのタイトルマッチで見せたこれ。


鈴木みのるがなぜ鈴木みのるなのか、この恐怖映像に集約されているのではないかと思いました。
生中継を見ていてビビってチビリそうになりましたから(笑)
回転して場外に飛ぶのもとんでもない角度で落とす技も毒霧も「プロレスという非日常」を感じさせてくれますが、この絞首刑とも言えるスリーパーは非日常をめちゃくちゃ感じましたし、また「プロレスの非日常」というよりは鈴木みのるという恐ろしいレスラーを知っていると「日常の中の非日常」的な怖さを感じたことを覚えています。

次の時代にプロレス界の王はどんな風を吹かせるのでしょうか。

獣神サンダーライガーも合わせ一本で昭和・平成・令和で勝利できるレスラー

獣神サンダー・ライガーがデビューしたのは1989年の東京ドームですから「ギリ昭和64年のイッテンヨン」とも思いがちなのですが、この時の東京ドームは4月なのですでに平成元年となっていました。
なのでまさに平成を駆け抜けたジュニアのカリスマ、スーパースターでありレジェンドでもあるわけなのですが、獣神サンダーライガーが獣神サンダーライガーではなかった時代を考えると、、、って別に本人が隠してないのですから書いていいですよね(笑)
山田恵一選手としては1984年デビューですから楽勝で昭和・平成・令和での勝利という偉業にリーチをかけていることになります。

鈴木みのる選手よりもデビューが早いですし、例えば昭和の間にヤングライオン杯の優勝や海外でタイトルも手にしたことがあるわけですので、数多くのリーチをかけている状態でもあります。

来年2020年の東京ドームでの引退を発表していますが、残された時間の中で何かしらのトーナメントやリーグ戦で優勝すれば3つの元号全ての公式戦で優勝となりますし、優勝できなくても3つの元号で公式戦エントリーということになります。

また昭和・平成と異種格闘技戦をしていますので、万が一にでも異種格闘技戦を行えばこれも3つの元号で実現。
王座獲得があればこれも該当しますし、敗北してもタイトルマッチを昭和・平成・令和で行ったレスラーともなります。

デビューの東京ドームがイッテンヨンだったら東京ドームでの試合ということでも達成できたと思うと「惜しい!」と思ってしまいましたが、やっぱり獣神サンダーライガーという選手は永遠に語り継がれるレスラーなのだと再確認できますよね。

正体を隠してないマスクマンが歴史上でナンバーワンのマスクマンなのですから・・・
(※僕の中でのナンバーワン。もちろんタイガーマスクもマスカラスも凄いです)


デビュー戦のライガーは見た目はダサいですが動きが凄まじいですよ。
でもここから1990年台後半にかけてどんどん凄くなっていきましたからね。

この試合での個人的なツボがありまして、一応デビュー戦となるこの試合では小林邦昭選手からライガー選手が勝利を手にしたのですが、試合後に小林邦昭が「納得いかねぇ」って感じでライガーに襲いかかるのです。

プロレスの定番としては、試合に勝った選手が試合後に襲われてボコボコにされるという光景なのですが、この時は小林邦昭が試合後にライガーのマスクを剥ごうとして襲いかかってボコボコにするんです。
で、そこで終わればいいのに小林邦昭が不用意な前蹴りをライガーに見舞ったところ、ライガーが簡単にキャッチしてガッチリとアキレス腱固めで絞り上げるんですよ(笑)

この流れが今の新日本プロレスにはないものなので、ぜひ一度新日本プロレスワールドで視聴してみてはいかがでしょうか?
https://njpwworld.com/p/s_series_00087_1_12

さて、キャリア的にプロレス界には昭和からバリバリ戦っているレスラーは他にもおられます。
長州力選手や藤波辰爾選手、藤原喜明選手だってまだ戦っています。

ただ、鈴木みのる選手と獣神サンダーライガー選手は新日本プロレスという最高峰のプロレス団体で今でもベルトを手にしてもおかしくないレベルで戦っているというのが凄いじゃないですか。

なのでご本人達が「どうでもいい」と思っている記録であることは承知の上で、一ファンとして「それでも僕は感動し、尊敬しています」と声を大にして言いたいです。


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