好きな選手が王者でいてほしい...と、単純に思わないのがプロレスファンが他スポーツファンと違うところ。
今回、オカダカズチカ選手のファンの中にもいたであろう「ザック勝利、戴冠」を応援していた者たちが。
私自身もIWGPが名を変えた時の各選手の意見や、東京ドームでの"作法"を見て、世界ヘビー王者はオカダカズチカが持つべきだと思っている口でしたが、今回ばかりはザックの勝利を期待し応援していました。
プロレスには色々な形がありますがザックのストロングスタイルは50周年で輝くに相応しいと思いますし、様々な状況を考えてもザックがベルトを巻くにはここしかないタイミングでした。
新日本プロレスのここ最近の歴史的には「ここぞ」のタイミングを逃す選手の方が多いということもあるので、天邪鬼だなぁと思ってしまうわけですが・・・なんというかスタンディングオベーションになるであろう結果がぶら下がっているのに逆に行きすぎると多幸感が生まれる大会がないというのは少し寂しいかなと思うんですよ。
ただ、タイミング抜群な戴冠もありました。
オーカーンのタッグ王者奪取!
試合も面白く、コメントも相変わらずのセンスの良さ。
例の一件から興味を持った初観戦の人が更にオーカーン様に深くハマることは間違いないでしょう。
3WAYリマッチは「なんで?」という感じですが、徐々に上がりつつあるタッグベルトの価値を90年代の価値まで戻せるチームだと思うので楽しみです。
で、タイミングという点では面白かったフランシスコアキラ。
予告Vは手を見ただけでフランシスコアキラだとわかったぐらいに全日を見ていた私ですが、正直に言えばフランシスコアキラが全日で育って世界ジュニアを手にして次に出てくるのが新日本プロレスというのは少しさみしい気もしました。
全日ファンも荒れ気味ですが、まぁそれでも移籍というのもプロレスの醍醐味ですので大活躍してほしいと思っていますが・・・この登場のタイミングが面白かったですね、良くも悪くも。
デスペラードの前に立った石森は「俺とやるのか、それとも外の選手の名前を出してるけどそっちとやんのかよ?」的な気持ちをぶつけているところで暗転→フランシスコアキラ登場。
ここで「俺にやらせろ」とか「3WAY」なら会話になりますが、アキラは「俺はベスト・オブ・ザ・スーパージュニア出るぞ」みたいな宣言をして退場。
イマイチ会話が噛み合っていませんでした(笑)
また、全日を見ている人はフランシスコアキラを知っていますが、この10年?ぐらいの新日本プロレスファンは新日しか見ていないわけですよ。
SANADAが出てきた時も「シーーーン」鷹木信悟でも「シーーーン」
何ならCIMAとかディック東郷も知らない人が大半というぐらい偏っているわけですから、フランシスコアキラを知っている人はめちゃ少ない。
それに加えてビッグマッチしか追わない人もいるわけですから、せめて暗転→例のVTRを流す→登場ぐらいはしてほしかったところ。
さて、そんなアキラを送り込んだオスプレイと棚橋弘至はSANADAが返上したUSヘビーを争う戦いへ。
返上となったSANADAは不運すぎるとしか言いようがなく、これだけ時間をかけてシングル王座を手にしたのに何もできないというのは持って生まれた運なのでしょうか。
さて、何にしても空位となった王座に座るのは棚橋弘至かオスプレイか。
現状ではキャリア以外の部分ですべてオスプレイが上回っている状態ですが、だからと言ってオスプレイが勝つとは限りません。
オスプレイを完膚なきまでに叩き潰してハイフライフローで勝利する棚橋弘至の想像はつきませんが、最近では藤波辰爾選手と触れ合っていますので何かその影響があれば・・・という期待をしています。
橋本真也にボコボコにされてもグランドコブラで一瞬で勝利した藤波辰爾のように。
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