平成最後のG1 猛暑を制したのは太陽 棚橋。

長い長いG1CLIMAXが終了しました。
優勝決定戦は棚橋VS飯伏。
激闘を制したのは棚橋という結末でした。

棚橋弘至がファンに届ける安心感

試合前は「この時代に棚橋が勝ってもなぁ、でも飯伏も団体を背負うタイプじゃないし」と
複雑な気持ちでしたが、棚橋のセコンドに柴田が付き、長い激闘は新日本プロレスらしく
また棚橋らしい試合となり、最後の締めの「愛してまーす」までのトータルパッケージとして
『棚橋で良かった』と思いました。

優勝で手にするのは1.4ドームでIWGP王者に挑戦できる権利。
この権利書の防衛戦もあるのですが、逆指名したのはオカダカズチカということで
ここから1.4までのシナリオが進んでいくというところで9月シリーズまでお休みです。

その権利書。
これまでに権利書が移動したことは無いのですが・・・
今回はちょっと怪しいなとは思います。

2019年1.4のメインで棚橋VSケニー?というのはピンと来ません。
ただ棚橋が「ケニーのプロレスは嫌いだ」と発言し
ケニーも「棚橋はもう終わったレスラー」と発言するなか
お互いのプロレススタイルが違うイデオロギー闘争の構図となっているので
個人的には平成最後のドーム大会は棚橋VSケニーが適しているとも思います。

ただオカダ推しの新日ですから、オカダがあっさり権利書を手にして
またドームメインがオカダVSケニーになるような予感もしなくはありません。

個人的にはベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの勝ち

ところで、今年のG1を全体的に見るとファンの人はどう思ったのかな?と。

僕としてはベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの方が面白かったです。
ジュニア選手が「ヘビーに勝つ!G1に勝つ!」という思いが見えましたし
高橋ヒロムを先頭にして素晴らしい戦いやドラマがありました。

一方でG1はどうだったのか。
素晴らしい試合はありました、内藤VSケニー ケニーVS石井 後藤VS石井など
何度も見返している試合はありますが、結局のところベストバウトを生むのはケニーと石井。

矢野の日大戦法は面白かったですがG1という舞台を考えるとエントリー自体微妙ですし
YOSHI-HASHIもなぜペイジやエルガンに勝てるのかという、無理やりな推しで見ていて悲しくなりました。
若い選手のプッシュも無く、ついにマイクを持ち優勝宣言したSANADAがその翌日から目立たず敗退。
怪我をした高橋ヒロムの思いを背負い戦うEVILも優勝戦線からは最終日を待たずして敗退。
怪我をしているからと言ってUS王者のジュースが負け続け。

結局リーグ最終戦はメインイベントの勝者が勝ち上がるという逆算して綺麗すぎる星取りに
ドキドキ感がなくなった人も多いのではないでしょうか。

終わり良ければ全て良し、棚橋の優勝はみんな笑顔になったと思いますし
思い出に残るG1ではありますが、「なんでそうなるの?」ということも多かったのも事実。

個人的には以下のようなことがどうもしっくりこなかったです。

伏線を散らかしただけで何も起こらない

・内藤哲也の冷遇?
大人気でグッズが飛ぶように売れているロスインゴベルナブレス。
勝ち負け問わず人気だからなのか、内藤は敗戦続きに・・・。
ドームで負け、NJCでザックに負け、ジェリコに負けてベルト流出し、またザックに負けと悲惨な扱い。
しかもなぜかまた鈴木軍との抗争(前にやったやん)になりそうで悲惨な状況。
そもそも今年のドームで内藤勝ちからのメイン「デパホン締め」をするのが最大のタイミングだったわけで
これが来年再来年ではもう遅いし感動も薄れてしまう。
棚橋になれなかった男がブーイングの中で目覚めてロスインゴを結成し、G1を制覇してピークの状態で
オカダカズチカに勝利してデパホン締め&ついにIWGPを腰に巻くというのがベタでベターだったはず。
下手すると今後は3番手で新日を盛り上げるぐらいのまま40歳まで行ってしまう。

・BULLET CLUBの乱入劇の終わり方が最悪
毎試合乱入してG1をぶち壊していたBULLET CLUB OG
タマトンガ・タンガロア・ファレの暴挙に新日公式が「これ以上乱入したら3ヶ月の出場停止と減給」という
会社を巻き込んだ面白いプロレスらしい盛り上げ方をしていた。
が、この流れで絶対に乱入する必要がある飯伏VSケニーの当日、アナウンスで「BULLET CLUBは日本武道館を後にしました」という
前振りのようなお知らせをして「そう言って来るんでしょ?」と大半のファンが思っている中・・・本当に来ない。
そして最終日に謎のファレVSヘナーレのシングルがあり、タマトンガ・タンガロア・石森でNEVER6人ベルトを奪取と
映画で言えば伏線を回収することなく違う映画になって終わったような結末でFINISH。
しかも石森がなぜかタマトンガ側に入ったことで、高橋裕二郎と石森という凄く良いタッグも白紙に。

・鈴木みのるのいつもの
「俺はG1優勝の目はもう無いんだろ?(実はこの時点ではまだギリギリあったのに)
だったらこんなお祭りぶっ壊してやるよ」→何時も通りぶっ壊すようなアクションはなし。

・YOSHI-HASHI ペイジに動きなし
棚橋が呼びかけたYOSHI-HASHIとペイジ、彼れが成長する変わるための動きは
棚橋軍の結成を予感させた。
YOSHI-HASHIは「棚橋、お前の見える景色はどんなんだ?見届けさせてもらうよ」と発言し
ペイジも意味深なコメントをしていたが、決勝当日は何もなく。
むしろYOSHI-HASHIはG1不出場のタイチにピン負けをした挙げ句ノーコメント。
Twitterで「数日はウイイレやります」と空気ぶち壊しで何もなかったことに。

・ジェイのCHAOS乗っ取り
散々暴挙をしてきたジェイ。オカダを倒してCHAOS乗っ取りまで宣言したが
最終日でなぜか石井と矢野と組み、さらには褒め、さらにはPIETERさんのお尻を見てニヤニヤし
それを写メで撮られて裕次郎にネタにされる始末。
試合後はYOHを心配してあげている(皮肉もあるが)キャラになり普通にCHAOSしていく感じに。
椅子キャラとか仲間を見殺しにするキャラは何だったのか。

・ケニーVS飯伏
内容は凄い試合だったが、試合開始から試合20分目みたいな内容が続き
凄い技の応酬も熱さがないというか、この二人が和解して再合体してから間もない上に
DDT時代から見ている人じゃないと感情が入りにくいシチュエーションでの試合に。
しかも試合後に二人仲良くコメントブースに現れて「負けたかったbyケニー」みたいな
それいいのか?というコメントを出すなどせっかくの黄金カードがイマイチな結果に。

・柴田セコンドは泣けたが
棚橋のセコンドに柴田が来たのは長年の新日ファンの僕は泣けた。
しかし、このコンビの持つエネルギーが大きすぎて飯伏のセコンドにケニーが一気に地味になり
それこそ何のためのゴールデンラヴァーズ再合体→最終戦シングルだったのか微妙に。

・オカダの決意
明日1つ結論を出すと発言して騒動になったオカダの決意。
翌日になったら「外道さんと解散するだけ。なぜ大事になっているのかわからない。これからもCHAOSだしこれからも試合するし」
この悲しさたるや・・・
いや、プロレスなんだから外道さんがジェイについてオカダと敵対するとか、オカダが外道さんに決裂のレインメーカー食らわすとかじゃないの!?
言葉で「マネージャーはもういいよ」で終わり?嘘でしょ?と。
6年半のオカダ&外道コンビを一気に爆発させる方法が多々あるのに・・・
せめて、せめて、次にIWGPを巻いたときにリング上でお別れと「外道さんお疲れ様でした」を言ってほしかった。

レスラーは年を取ることを忘れてはいけない

僕ね、新日本プロレス一筋で30年近く見ている理由は
やっぱり新日本プロレスは試合も凄くて内容もストーリーも凄くて
1年の中に起承転結があり、1シリーズの中に起承転結があり、1日の中にも起承転結がある
そういうことが盛り上がの要因だと思うのです。

でも最近はちょっと雑というか伏線放置して「まずやりたいことを意地でも優先する」スタイルになっています。
例えばオカダの最多防衛記録とかも、これもっとタイトル戦を増やせばドームで内藤戴冠もできたわけです。
それが2年かけてやるものだから他のことを置きっぱなしになってしまう。

レスラーが年を取らない漫画のキャラならいいんですよ。
でもレスラーは、新日本プロレスのレスラーは過酷な試合を年間100試合以上しますし
最近は海外遠征なども多く休む暇もないでしょう。

消耗していく中で「今が旬」ということを後回しにしていたら手遅れになることが多々あるわけです。
内藤も飯伏も若い選手じゃないですからね。

これだけ魅力的な選手が沢山いて、それぞれの選手が命をかけて戦っていて
盛り上げようと話題を作ったりしていることを軽く扱われているように見えるのはとても悲しいです。

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