飯伏幸太、MSG翌日に「中邑さんを超えます」と本人に宣言していた

先日、飯伏幸太がインターコンチネンタルを「またあの人と闘えるところまで持っていきたい」と発言したことで「あの人」とは誰?ということが気になるという話題を書きました。

これは・・・中邑真輔のことだったのでしょう。
東スポさんの記事を見るとマディソンスクエアガーデンの翌日、中邑真輔はレッスルマニアの日となりますが試合後に中邑真輔に会っていたとのことです。

MS・G大会翌日には、WWEの祭典「レッスルマニア35」を終えた中邑と会う機会があった。飯伏は「『おめでとう』と言ってもらって『今後どうするんだ?』という話ですね。『中邑さんを超えたいです』と直接言いました」と2人のやりとりを明かす。

本当にね、東スポさんの記事は素敵です。点と点を繋げる記事を書いてくれますから。
まぁ小学生の頃は(僕の地元では中京スポ)新日本プロレスの記事があると購入していましたけど、エロ記事があるので学校で取り合いになっていましたが(笑)

さて、飯伏幸太としてはしっかり棚橋弘至は超えたと思います。
彼が神と呼ぶインターコンチネンタルを巻いた2人、棚橋弘至と中邑真輔ですが誰に聞いてもインターコンチネンタルのイメージとは中邑真輔の方でしょうし、その中邑真輔に関しては飯伏幸太が「超えた」とはまだ言えないでしょう。

もちろん団体の垣根がありますから「あの人と闘えるところまで」という表現は直接対決だけではなく「インターコンチネンタルを中邑真輔時代より高い位置にする」ということでもあるのでしょう。

中邑真輔と飯伏幸太の激戦

個人的に中邑真輔と飯伏幸太の試合で最も印象に残っているのはG1の公式戦です。
まだこの頃の飯伏幸太はジュニアの中でのトップという立ち位置で、中邑真輔は新日本プロレスのトップという状況でしたから「飯伏幸太がどこまでやれるのか」という見方をしている人が多かったでしょう。

もう6年も前になりますから・・・って6年!?
2013年のG1ですからそうですよね。ということはここ数年で新日本プロレスのファンになった人からするとこの試合ですら「古い試合」という印象であったりとか、そもそも見たことがない人も少なくないのかもしれませんね。

当時から誰しもが飯伏幸太のポテンシャルと将来性を感じている中で、むちゃくちゃなことをするのにイイ子ちゃんなところがある飯伏幸太を「覚醒させる」ことが中邑真輔の目的だったような試合、とてつもない名勝負でした。

試合終盤、中邑真輔が飯伏幸太をキレさせて「リミッター解除」するように狂ったようなエプロンで頭を踏み続けました。


それまでにもエグい攻撃を入れていた中邑ですが「テメーそろそろ来いよ」と言わんばかりの後頭部へのストンピングの連打には客席から歓声が減って行くぐらいの異常なものでしたが、ここでついにキレた飯伏幸太がゆらりと立ち上がりマディソンスクエアガーデンで内藤哲也に浴びせたような掌底を食らわせ、そして拳で中邑真輔の顔面を撃ち抜きます。


そして、プロレスの歴史の中に輝く様々な光景を全て超えてしまうほどのとてつもないラリアットを叩き込み中邑真輔の体が吹き飛びました。
最近もビッグマッチでこの全身を使ったラリアットを見せる飯伏幸太ですが、このときほどまでのインパクトはありません。


しかしここまで狂った飯伏幸太の全てを受け止めた上で中邑真輔は勝利しました。
その後もタイトルマッチなどしていますが、飯伏幸太と対等ではなく上の選手で飯伏幸太のすべてを受け止めた選手は中邑真輔だけなのかなと思うこともあります。

新日本プロレスを退団した中邑真輔は飯伏幸太に後を託したような発言もあったようですが(その後に飯伏幸太は一度新日本プロレスから距離をおきますが...)どこか自分と似ている部分を感じていたのではないでしょうか。


飯伏幸太はマディソンスクエアガーデンでインターコンチネンタルを奪取。
奇しくも神と呼ぶ棚橋弘至がザックに完敗して1つの時代の終焉にも似た結果となり、奇しくも神と呼ぶ中邑真輔が翌日にレッスルマニアに出場するという日に、中邑真輔の色がまだまだ濃くついているインターコンチネンタルを抱きしめました。

その試合で飯伏幸太は滾りポーズからのボマイェも見せていましたし、その時からすでに飯伏幸太と中邑真輔の新しい戦いが始まっていたのかもしれません。

現状での直接対決は難しいですが、仮に飯伏幸太がインターコンチネンタルの価値を上げていきこの白いベルトが中邑真輔ではなく飯伏幸太の色に完全に染まったときには、神を呼び寄せることができるのかもしれませんね。


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