棚橋弘至が平成最後のドームで愛を叫ぶ

激闘、39分を超える戦いはハイフライフローにこだわった棚橋が
ケニーオメガから3カウントを奪い勝利。
8度目のIWGP王者となった棚橋は4万人近い観衆のドームの中心で
心の底から愛を叫びました。

入場時にケニーズクエストが流れたのは驚きでしたが(使わないと思ってました)
ゲームから現実へ、そして現実で砕け散った片翼の天使はこれからどうなるのでしょうか。

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イデオロギー闘争は・・・感じなかった

散々イデオロギー闘争に乗っかってきて書いてきましたが
あまりそれは感じなかったなぁ・・・という感じです。
名勝負でしたし満足行く東京ドームのメインイベントでしたし
棚橋弘至とケニーオメガの素晴らしい部分をぶつけ合う姿に感動しましたが
イデオロギー?となると・・・どうだったのでしょうか。

試合開始早々に棚橋がケニーオメガにコブラツイストをかけましたよね。
僕は「ドームのメインのほぼ初手でコブラツイストか!いいぞ!」と思いましたし
かなり意味のある技だったと感じたのですが(その後のインディアンデスロックも)
新日本プロレスワールドの映像の中からは歓声がありませんでした。

なんか、その時点でイデオロギー闘争はファンに届いてなかったのかなと思ったら
そこから先は新日本プロレスを復興させた男と、新日本プロレスを進化させた男の試合を
ただ食い入るように手に汗握って見ていたという感じです。

途中でテーブルを使おうとした棚橋が、それを思い留まった時には
少しゾワゾワしたのですが、その後に机を使ってハイフライフローしましたし(自爆)
リバースフランケンシュタイナーを棚橋が使ったりもして
逆に電光石火とかジャパニーズレッグロールクラッチとか
それこそ棚橋と言えばヘッドロック1つで魅せることができる選手ですし
僕は棚橋がヘッドロックに説得力をもたせて締め上げるあの姿こそが
最も美しいと思っているので、そういうのもありませんでしたから
寧ろケニーオメガの土俵で棚橋が戦っているんだなぁという印象でしたけどね。

それでもやはりハードな攻めをするケニーオメガはカッコいいし説得力があるし美しい。
そしてやはり受けて受けて苦しんで立ち上がる棚橋弘至もまた美しいと思いました。

『ケニー、次いつやるんだ?』

試合後の棚橋のコメントですが、ケニーとは1勝1敗であることや
本当に納得いくまでやれてないという思いから『ケニー、次いつやるんだ?』と発言しています。

また記者の「今日のケニーに品はありませんでしたか?」という質問については
「落ち着いてから考えます」ということで濁していましたね。

この発言が少しだけケニーオメガが新日本プロレスでこれからも戦うという希望にも感じましたが
正直なところケニーオメガ含むELITEは新日本プロレスから離脱してもおかしくない状況になりましたね。

ケニーオメガ、ヤングバックス、cody、マーティスカル、ペイジと全敗のドームとなりましたし
ケニーオメガ、ヤングバックス、codyは見事なまでのノーコメント。
飯伏に関しては脳震盪ということで担架で運ばれてしまいました。
新日本プロレスの発表では「大事ではない」とのことなのですが
何度も脳震盪をやると危険です、それが脳震盪だとわかっているのに「大事ではない」と言ってしまう辺り
飯伏にコメントをさせない&ケニーのセコンドにつかない理由を作っただけにも思えてきます。
そもそも脳震盪で意識朦朧でストームブレイカーをあんなきれいに受けれるか?と勘ぐってしまいますし
試合後にオスプレイが一切飯伏について気遣うコメントを出していないのも不可解です。

飯伏を含めて、彼ら全員WWEからの接触はもちろんあるでしょう
また噂になっている新団体ALL ELITE WRESTLINGを立ち上げるのかもしれません。

何ならWWEが今年接触した日本人選手が内藤・オカダ・KUSHIDAと言われていますが
内藤はすぐに断っているが、オカダ・KUSHIDAは明確な判断はしてないとも報道されていただけに
退団の可能性が噂されている選手が全員この東京ドームで負けて全員がノーコメントというのは
ファンとしてはとても不安になる状況になってしまいました。

それらを踏まえて、棚橋の『ケニー、次いつやるんだ?』という言葉を見ると
これも何か届かない声のような、引き止める声のような、意味深に見えてしまいます。
棚橋って試合後すぐに「次いつやるんだ?」なんて言わないタイプですし。

ジェイホワイトが棚橋に挑戦表明、なんとジェリコも?

記者会見中にジェイ・ホワイトが登場し棚橋に挑戦表明。

俺はオカダよりも強い。そして、オマエよりもいいレスラーだ。本当はもう分かってるんだろ?
オマエとケニーの試合も見てたよ。イデオロギー闘争を繰り広げてたけど、そんなのはどうでもいい。
俺がオマエよりも上だということを見せてやる。この大観衆の前で獲得したそのベルトを、俺が奪ってやる。
新日本のエースとして時代を築いてきたのかもしれないが、その時代もちょっと長すぎたんじゃないか?
今はもう俺の時代なんだ。何度も言ってるだろ? 俺がそれを証明してきた。
そして最終的にオマエのベルトを奪うことで、本当の意味で俺の時代になる。
オマエも年老いてきているし、リスクもあるだろうけど、そのベルトを守るために全力を尽くしたらどうだ?
今はとりあえず、おめでとう。では、またすぐ会おう

これに対して、ジェイ・ホワイトについて記者から問われた棚橋は
「今は細かく言う必要はないけど、まあ俺とオカダにタッグ組ませたっていう意味では新日本の希望なんだよね」と回答。
ジェイ・ホワイトは新日本プロレスの希望であるという評価をしました。

でもこれは事実そういうことなのでしょう。
年齡、ルックス、試合内容、そしてブーイングをどこでも受けれるという一流の証。
そしてオカダに東京ドームで勝利し、それ以前も棚橋にもケニーにも勝利しているわけですから
近い未来にジェイ・ホワイトの時代が来ていると考えるほうが普通でしょう。

数年後には(新日本プロレスに在籍しているなら)オカダ・ジェイ・EVIL・SANADAが中心となって
タイトル戦線を繰り広げているのではないでしょうか。年齢的にも丁度いいですからね。

ただ、ここで手にしたIWGPを棚橋が簡単に落としてもらっても困ります。
恐らくこれが最後のIWGP棚橋、棚橋時代になるわけですから。

さて、そんな中で内藤に敗れたクリス・ジェリコもIWGP挑戦を要望しています。

これでクリス・ジェリコと新日本プロレスとの時間が終わると思ったら大間違いだ!
俺は2018年、IWGPインターコンチネンタル王座を最も長く保持していた男だ。
だからこそ、ここで言わせてもらおう。俺はIWGPヘビー級のベルトに挑戦させてほしいと思っている。

まぁどこまでリアルな話なのかわかりませんけど(笑)
でも実現するのであれば、前々から見たいと言っていた棚橋VSジェリコが見れるので
とても嬉しいですし、どう考えても手が合うタイプですからいい試合になると思います。

ただ、、、ジェリコもケニー達ELITEと合流するって噂もありますからね。
その辺りは今日の大会で何か見えてくるとは思いますが、不安です。

2020年に東京ドーム2連戦があることについての質問に対して
棚橋がどういう話し方や声のトーン、態度で話したかは映像がまだないのでわからないのですが
「ちょっとあの……ふう……ダメだ! 大丈夫。俺がなんとかします、はい」
この言い回しも今の状況を元にして考えすぎると怖いんですよ(笑)

棚橋なら「俺がいるから大丈夫です」とか「2日連続でメインにIWGPチャンピオンとして立ちます!」とか
前向きなコメントを出すタイプなのに「俺が"なんとかします"」という言い方は不安の現れに見えます。

ただ、仮に最悪の状況になったとしても、それがあっても勝算があるからこそ
ドーム大会を増やして海外でも大会をどんどん行っていくわけですから
新日本プロレスが何か大きな武器を隠していることは間違いないと思います。


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