天山広吉復帰戦
そう銘打たれた試合でしたが「復帰戦」と言うほどの欠場をしているわけでもないので違和感がありました。
が、その違和感を打ち消したのが天山広吉・小島聡があの日あの時代にギラギラしていたときのような戦いをしていたこと!
なるほど「復帰戦」とは「テンコジの本当の意味での復帰」ということかと。
ニコニコと優しい力持ちになった天山広吉と小島聡ですが、元々の天山広吉は凱旋から大暴れをしてむちゃくちゃやっていた男。
そして小島聡にしても新日に再入団してからは今のイメージですが、若手の頃から振り返ってもずっとピリピリして荒々しい男でした。
そんなテンコジがこの試合では違った。
オスプレイとオーカーン、UNITED EMPIREの挑発的な戦い方に対してブチギレた天山広吉がパイプ椅子の殴打で反則負けする事態に。
何発もフルスイングでオーカーンを殴る天山広吉の荒々しさはまるで凱旋帰国当初の怖いもの知らずのあの日の姿のようでした。
そして小島聡は試合後に剛腕をオスプレイに叩き込みKO。
そもそも勢いがあるようで全くないUNITED EMPIREに更に猛ブレーキをかけたテンコジ。
もちろんこれで勢いを増すのもテンコジですが、このスタンスで今後も突き進んでほしいですね。
オーカーンと言えば棚橋弘至が一瞬だけ怖い棚橋になって終わったという一連の戦いがありましたが、テンコジに関してはこの勢いと興奮を持ったまま突き進んでほしいですよ。
IWGPタッグ最多戴冠記録だってまた1位タイに追いついてほしいですし、このコンディションならシングルのベルトだって再度取れますよ。
強くて優しくて一歩引いたテンコジなんて見たくないですし、そんなのは10年後でいいですよ。
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