一日天下で終わる可能性を背負いながら、2日連続の東京ドームメインに挑んだ飯伏幸太。
「引き分けでの防衛」もあるかと思うほどに結末が見えませんでしたが、48分5秒、カミゴェで飯伏幸太が初防衛に成功。
試合は全体的にジェイ・ホワイトがペースを握っていましたし、ジェイ・ホワイトが空間を支配していたように見えました。
ただ飯伏幸太の意地、夢、希望、野望、いろいろなエネルギーがそれらを最後に上回ったという印象でした。
そして前日に内藤哲也から手渡しされたあのシーン。
あれがなければ最後の一押しはなかったのではないか?
そんなこともまた考えてしまう勝利、でした。
試合後にはEVILを倒したばかりのSANADAが登場して挑戦表明をしました。
SANADAらしくなく最初から顔が緊張しまくりで「SANADAかんからのぉ~」と噛んでしまい、自分でキョトンとしてしまうシーンもありましたし、飯伏幸太も相変わらずふわふわしたマイクを演じましたがそこに何かこの二人の魅力を感じたのは私だけでしょうか?
「本当の神」
というテーマに関しても、もう飯伏幸太が「本当の神になったーー!」と叫んだので、もうそれでいいのかなとも思いました(笑)
これに関しては深く考える必要はなかったのかなと思いますし、後はもう内藤哲也が掘り返えさない場所に埋めておくことで解決でいいのではないでしょうか。
敗者ジェイ・ホワイトの試合後のコメントに不安も
試合に負けてもベルトを手にしたジェイ・ホワイト。
若くしてヒールの立場となり、ファンのヘイトを集めながらも素晴らしい試合をしてきた男。
決して弱音を吐かない男がこの試合の後は違いました。
ここまでやってきたこと全てを踏まえてみれば、もう少しリスペクトしてくれてもいいんじゃないか? もう少し俺に共感してくれてもよかったんじゃないか? なのにオマエらは、こんなに傷ついた俺を見て、手助けが必要な人間を見て、そんな風に笑うのか? オマエらは本当に俺のことが見えてるのか? ここにたどり着くまで、俺自身、何も疑問に思わず、やるべきことは全てやってきた。……オマエらは『スイッチブレード・ジェイ・ホワイト』の話を聞きたいんだろうが、申し訳ない、今話しているのは(※本名の)ジェイミーだ……全てを犠牲にし、ニュージーランドを出て、もう3年半、両親にも会ってない。(※以下、泣き声で頭を抱えたり、突然大声になって叫ぶなど、不安定な状態に)それだけの時間をかけて、俺は自分自身をプロレスに捧げてきたんだ! 自分を信じて、自分に何ができるか、心の中、頭の中で分かっていることを体現したつもりだった! でもそんな信念なんて、儚く崩れやがった! 今こそ自分の時間、自分の運命を生きる時だと思っていた。もうすぐで神になれたはずだったのに! 全部間違ってたんだ! そんな姿を見て、オマエら、楽しいだろう? 俺は間違ってたんだ! (※声を上げて泣く)去年もそうだった。そして今年も、俺に対する答えはノー。“NEW ERA”、新時代なんて全然来てなかったんだ……(※泣きながら笑う)。どうだオマエら、それを聞いて満足か? 俺は日本に来て、俺の大事な時間を無駄にしてしまったんだ! パンデミックもあったしな! 全部犠牲にした! (※何度も机を叩きながら)犠牲、犠牲、犠牲! ついに『WRESTLE KINGDOM』のメインに出ても、結果は残せなかった! それどころか今はどん底だ! 自分が捧げてきたもの、犠牲にしたものは何だったんだ? 俺はそんなに価値のない男だったのか? なぜ俺はここにいるんだ?もうやめる! やめてやるよ! もうこんなものに価値はない! クソッ! クソッ!(※と、目の前の机を2つとも蹴り飛ばすと、イスごと床に崩れ落ち、足を投げ出して床に座り込む)もう無理だ……。もうやりたくない……。明日だってどうなるか分からない。契約上は出場することになっているが、どうなるかなんて分からない。どうせオマエらは俺の惨めな姿を見るのが好きだから、明日も楽しみだろう? だがもうやりたくない……。8年間頑張ってきたが、もう無理だ……。負けて惨めな姿を明日も晒すかもしれないが、それ以降のことはもう何も言えない……。
この時期といえば新日本プロレスの契約更新後であり、引退や移籍というケースが目立ちます。
それをわかった上で逆手に取りこのようなコメントを出した可能性もありますが、そうでないケースだって考えることができるでしょう。
まぁEVIL勝利でジェイ負けであればイッテンロクでEVILがジェイを追放→ジェイが四方に礼なんて光景も想像できますが・・・
地味にファレとチェーズオーエンズも仲間割れの空気をKOPW2021で出していましたが、何にせよイッテンロクに何かしら大小違えど起こることは間違いないのではないでしょうか。
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