ジェイ・ホワイトのインタビューは試合後のコメントより面白い。
今回も「タイチは好き」という衝撃発言も飛び出したように(まぁ理由は棚橋を辱めるからなのだが)へぇーと思うことが多い内容でした。

特に面白かったのはこの部分。

――内藤哲也選手は、EVIL選手がL・I・Jにいた際に、「このままだとEVILはユニットで4番目に強いヘビー級レスラーになってしまう」と語ったことがありました。

ジェイ ハハハ! アイツがそう言ったのか?

――EVIL選手のヤル気を高めるために言ったのでしょう。EVIL選手は否定すると思いますが、内藤選手のそのコメントがEVIL選手のBULLET CLUBメンバー入りの引き金になったかもしれません。

ジェイ へえ。

――内藤選手の言葉は、自我が撃ち砕かれるような強烈な言葉でした。BULLET CLUBもメンバー1人1人が強い個性を持っています。自我というのは、グループにとって懸念となるものでしょうか?

ジェイ もう一度、別の質問をするぞ。いまIWGP USヘビー級王座挑戦権利証のブリーフケースをもっているのは誰だ?

――KENTA選手です。

ジェイ そして『NJPW STRONG』で、俺とKENTAとの間になにか問題が起きたことがあったか?

――1度もありません。

ジェイ だったら、なんでそんな問題が起きると思うんだ? ナイトー(内藤哲也)はEVILが4番目だとかなんとか言ったかもしれないが、7月にEVILはアイツとSANADAを倒しただろ?

――さらに二冠王者となり、新日本でトップとなりましたね。

ジェイ そんなことを言っていたナイトーがバカに見えただろ? そこが、L・I・JとBULLET CLUBの違いだ。俺たちには上下関係がないのさ。一番大切なのは、どれだけユニットに貢献しているかだ。

揚げ足取りのコメント合戦で内藤に勝てるのはタイチだけという印象でしたが、ジェイ・ホワイトもその対象選手だなぁと思いました。

内藤哲也はロスインゴに関して「上下関係はなく誰がリーダーでもない」という趣旨の発言を以前にしていますが実際問題として誰が見ても内藤哲也のユニットですし、それに加えて「EVILは4番手」という表現をしたことで「なら1番手内藤、2番手鷹木・・・と順位つけてるじゃん」というツッコミが一部ファンからもありました。

そこを見逃さないのがジェイ・ホワイト。

BULLET CLUBはリーダーこそ常にいますしジェイ・ホワイトがトップではあるのですが何かこうバランスが取れているというか悪い奴らの軍団という空気を出せているユニットです。

ただ現状のロスインゴは全員が揃っても内藤哲也をリーダーとしたユニットのイメージですし、あまりにも内藤哲也が人気・実績ともに突出しているのでプライベート感のあるインタビューや取材などを見ないと上下関係を感じてしまいますからね。

またロスインゴが抱える1つの大きな問題として、根底にあるべき「制御不能」というのも今からプロレスを見る人には全く伝わらない状態であること。

内藤哲也が二冠になった時点で会社への不満をぶつける理由も出てきませんし、やはり内藤哲也というのは追う立場の方がカッコいいと思うわけです。
ただもうここから誰かを追う立場になることはないですし、ではロスインゴとは何なのか?という問題に直面しているような気がします。

それでもロスインゴは何をしても声援、他のユニットが反則してなくてもブーイングができるファンは制御不能をキープしています。
それを不快に思う人も多くしばしば問題や論争が起きますが、今やロスインゴという名前を成立させているのはロスインゴファンがあるから、なんて見方もできますが・・・


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