残り92秒で勝つことすら運命 内藤哲也が苦手なザックを倒して2連勝スタート

かつて引導を渡した棚橋弘至を再度倒し、そして苦手なザック・セイバー・ジュニアとの戦いに挑んだ内藤哲也。
序盤はザックに付き合うような試合を見せるほどの余裕を見せたのは二冠王者のプライドだったのでしょうか。

ただ、やはり膝に爆弾のある内藤哲也にとってねちっこい寝技地獄は天敵。

徐々に泥沼にハマっていく展開は過去に何度も見たあのケースを思い浮かべてしまいました。

しかし今の内藤哲也は二冠王。
ザックドライバーを食らっても立ち上がり、最後はザックドライバーを切り返す形のデスティーノからの正調式デスティーノで勝利。

何とこの時点で残り試合時間が92秒しかない状況だったわけで、痛み分けの可能性もあったのでしょう。

それでもG1優勝を2度経験している内藤哲也からすれば1点の重みがあまりに重いことを知っているわけですし、その部分での差が結果に生まれたのではないでしょうか。

次戦、後藤洋央紀戦は内藤哲也が一番危険な試合か

次の公式戦は後楽園ホールで後藤洋央紀を迎える内藤哲也。

このブログで何度も書いていますが内藤哲也と後藤洋央紀がまだ若い頃に仙台で戦ったシングルマッチが僕は一番この二人の試合で好きで(内藤選手もこの試合への評価を最近言葉にしていましたね)「あー、新日本プロレスは大丈夫だ、この二人がIWGPを争っていれば10年安泰だ」と思ったものです。

ただどこからなのか・・・差が付き始めた二人。

明らかに後藤洋央紀が前にいるときもありました。
内藤哲也が前にいるときもありました。

そして二人共、低迷して地方でブーイングをされる時代も経験しました。

やはり内藤哲也がロスインゴと出会い、ロスインゴとして歩みだした一方でオカダに勝てずに「IWGPを目指す」ためになぜかオカダのいるCHAOSに入ってしまったこと、この差が今に至るということなのでしょうか。

さて、ザック戦後の内藤哲也はキャプテンクワナまでは言わなかったですが「滝修行でもすれば?」と後藤洋央紀の痛いところをイジるなど全力で小馬鹿にして煽りました。

恐らく後藤洋央紀、怒り狂うでしょう。
そして大チャンスであるとも認識しているでしょう。

今の内藤哲也を倒すことはG1で優勝することと近い価値があるような状況なのです。

もっと言えばここで内藤哲也に負けて足蹴にされるようならもう後藤洋央紀の時代というのは永遠に来ないという結論が出てしまいかねません。

そう考えると、内藤哲也からすれば次の後藤洋央紀戦、大きな山場になると思います。

※後藤洋央紀の滝修行とは
オカダに敗れ、ニュージャパンカップ優勝のためになぜか滝修行を行い、その後にインタビューでは震えながら鼻声で話したことからファンの中で「後藤洋央紀の面白エピソード」として語られることが多い。

うーん、でもね、愛さずにはいられないんですよ後藤洋央紀。


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