初の王者となり参戦するG1クライマックス。
YOSHI-HASHIの年齢を考えるとシングルでの大ブレイクまでに長い時間があるわけではないですが、それ故にこのG1で結果を残したいという思いはいつもより強かったと思います。
相手は久々に登場のジュース・ロビンソン。
飽き性なのか定期的に髪型とコスチュームを大きく変化させてくるジュースですが、今回は髪型も髭もコスチュームも全て変更しての参戦となりました。
試合のゴングが鳴る前...
「頼む、そのタンクトップ脱いでよ。なんか大仁田厚みたいだぞ・・・脱がんのかーーい!!」
そう叫んだ人が全世界に10万人いるとかいないとか、そんな声もあった中で試合開始。
やはりナチュラルにジュースのパワーと荒々しい攻撃に苦戦するYOSHI-HASHIでしたが、YOSHI-HASHIの気合いもニュージャパンカップから続くあの表情に見えました。
試合終盤、バタフライロック→変形の肩固め(?)→そして場所を考えてのバッククラッカー→スワントーンボムと1つ1つの攻撃が全て流れるように理に適う説得力のある攻撃だったことにYOSHI-HASHIの覚醒を感じた!のでしたが・・・
ここまでの内容を見せている中、カルマを回避されると最後は左右のナックルパートからのパルプフリクションでジュースがYOSHI-HASHIを沈め・・・って、やっぱりしっくり来ないのはナックルパートなんですよね(苦笑)
特に今の新日本プロレスファンはEVILやKENTAやジェイにきつく当たっているだけに、もう反則というのは認めない精神になっています。
その上で元々ジュースに関しては「なぜジュースだけレフェリーが見ている前で反則してもOKなんだよ?」という声が多い中、それを切り替えるチャンスだったこの帰国最初の試合で2発ぶん殴っての勝利ですからね。
案の定SNSではジュースへの厳しいコメントが多いですし、僕もストリートファイト的な戦いを海外でしている時のジュースであれば好きな攻撃なのですが、G1で今の新日本プロレスでこれをやってしまうと「5秒以内の反則はOK」「だけど椅子や毒霧や金的はレフェリーが見たら1発アウト」というモヤモヤした感じに耐えれないファンが多いであろうという不安が物凄く大きいのです。
中邑真輔に関してはアントニオ猪木との物語があるので良かったですが、ジュースの場合だと唐突にゴツい外人がぶん殴って勝つという感じになってしまうので・・・
特に陽気で人気者、ファンを盛り上げるのが得意なジュースだけにこの試合でも序盤から大盛りあがりの会場を作った上で最後殴って「シーーン」ですから、これだとジュースが本隊所属で天下を取るのは難しいのではないでしょうか。
プロレスランキング