チャンピオンカーニバルはジェイク&ゼウスが首位争いへ|岩本煌史と日高郁人の前哨戦が実現

9月15日の全日本プロレスはチャンピオン・カーニバル&世界ジュニア前哨戦の豪華カードが揃いました。
試合内容はもちろんなのですが「これが全日本の良いところだよな」と思った結末も多かったんですよ。

メインイベント、諏訪魔とジェイクリーはチャンピオン・カーニバルの公式戦というより三冠戦のような試合の空気感が漂っていました。
この試合は昨年秋の王道トーナメントを優勝した秋男のジェイク・リーが非情な腕攻めを見せて最後は変形の腕固めでレフェリーストップ勝ち。

相手が痛めている部分があればそこを攻めるのはプロレスラーの宿命ですが、近年多くの試合では相手が腕や腰を痛めていても最後はちゃんといつもの必殺技で部位関係なく勝つということが多いです。

ただ全日本プロレスの場合は必殺技を見せるのがプロレスではないと、理に適う説得力を求めているのでこういう結末がしっかりあるんですよね。

本当にこれは全日本プロレスの強みだと思います。

さて、これでジェイク・リーは2連勝で勝ち点4となりましたが何と三冠王者の諏訪魔が2敗。
これで諏訪魔は最大でも勝ち点4までしかいかないわけですから、残るゼウス戦をクリアしても勝ち点4同士のゼウスとジェイクが小田原で公式戦があるので・・・何か特殊なことが起こらない限りは脱落ってことですよね。

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ゼウスはイケメンを力で粉砕して勝ち点4で優勝争いへ

いつになくシリアスモードなイケメンでしたが、真っ向勝負気味では分が悪い。
諏訪魔を倒した勢いは強烈な追い風になっていましたが、最後は顔面を絞り上げられた上に屈辱の逆水平チョップからのフォール負けとなりました。

これにてAブロックはジェイクとゼウスの首位争いとなるわけですが、9/26のゼウス・ジェイクの勝者が優勝決定戦へ進むということになるのはほぼ確定というところでしょう。

宮原健斗はアンクル地獄を耐えて芦野から勝利


「諏訪魔さんは凄いが宮原は別に」

そんな口撃をしていた芦野と宮原健斗の試合は芦野のアンクル地獄を耐えて耐え抜いて蜘蛛の糸を掴んだかのようなシャットダウンスープレックスホールドで「全日本のシンボル」宮原健斗が勝利。

アンファンテリブルは当初の勢いが落ちているので、ここで宮原健斗を倒せば勢いが戻るきっかけになると思いましたが・・・やはり宮原健斗の牙城を崩すことは簡単ではありませんね。

宮原健斗の次戦は青柳優馬となりますが、勝ち点では青柳がリードしています。
しかもこの試合中に心理戦を仕掛けるなどかなり次の試合への思いが強そうです。

何にしても次戦で宮原健斗が勝てば混戦、青柳優馬が勝てば一気に優勝決定戦が近づくだけに楽しみな試合になりそうですね。

ヨシタツは腰の負傷で何も出来ず...青柳優馬が2勝目
試合後の青柳が土肥の襲撃に合う

名古屋大会で宮原健斗からの勝利と引き換えに負った大きな代償。
ヨシタツは腰の負傷で欠場して不戦敗を経て復帰となりましたが、まともに歩くだけでもしんどいような状況でした。

青柳優馬は当然腰を攻める。
その蓄積でチャンスの場面でも倒れ込んで動けなくなるヨシタツ。

メインの試合でもそうですが、この試合でもしっかりと腰を狙い無理に派手なフィナーレを狙わずに説得力がある勝ち方を選んだ青柳優馬がレフェリーストップで勝利して勝ち点を4に伸ばしました。

そんな試合後、どういうわけか土肥が乱入して青柳を襲撃。

過去に因縁がある二人ですが、このチャンピオン・カーニバル中に土肥が動いた理由は...
今青柳優馬に喧嘩を売っておけばチャンスだと思ったのであれば、それだけ青柳優馬が素晴らしい選手になったということですよね。

土肥の中では青柳優馬がチャンピオン・カーニバルの優勝候補なのかも?

岩本煌史と日高郁人が最初で最後の前哨戦

前大会ではコロナの影響で参戦ができなくなった日高郁人。
前哨戦から楽しもうという合言葉がありましたが、残念なことに今回が最初で最後の前哨戦になりました。

試合序盤は岩本煌史をスカした日高郁人。
「寝落ちするまで日高郁人の動画を見た」という岩本煌史をリング上で観察するかのような距離感を取る日高郁人でしたが、中盤から終盤にかけてはクレバーな動きを加えながらベテランらしい癖のある戦い方で岩本煌史を体感していました。

一方の岩本煌史はアイル・ビー・バックもショーンキャプチャーも回避して予習は万全というところ。
完全にパワーだけで持ち上げるブレーンバスターを見せるなど王者の貫禄を大ベテラン相手に見せる戦いを披露しました。

試合後に日高が岩本にショーンキャプチャーを狙ったものも回避することに成功しましたが、、、少し不安なのは、逆にこれで岩本煌史はショーンキャプチャーの威力や技の多い日高の攻撃をあまり体感できなかったということになります。

もちろんそれは日高も同じことではあるのですが、岩本煌史があまり日高郁人を感じようとしすぎると不覚を取る可能性も・・・

ただ、これから全日本ジュニアだけでなく日本のジュニアを背負う立場の岩本煌史が日高郁人の世代に負けてもらっては困ります。

実は先日、久々に岩本煌史選手とお食事をしたのですが・・・オーラが変わっていましたからね。
この男が見せるジュニアの今・未来を体感するためにも日高郁人は岩本煌史の経験値としてほしいものなのですが。


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