NEVER6人タッグ王座戦
オカダ・矢野・SHOと石井・後藤・YOSHI-HASHIの戦いはSHOが奮闘するも石井の前に沈み王者組が防衛となりました。
この日は鈴木軍で鈴木みのるとタイチがバチバチした空気を出していましたが、CHAOSに関してはやはりファミリー的というか円満な雰囲気で手を取り輪になる姿を見ていると「プロレス界初の永久に続くユニットなのではないか」と思ってしまうような印象になりました。
ただ、次のステージはG1。
そんなG1に向けて寡黙な男である石井が「俺も常に俺の前に高い壁が立ちはだかっている、乗り越えても乗り越えても。だから今からその壁を乗り越えようとしてんだよ、待っとけよG1」と激アツいコメントを出したことに驚きました。
石井智宏選手は決して簡単にこの地位を作ってきたわけではありません。
新日本プロレスの生え抜きでもなければ参戦当初は今の本間選手ぐらいのポジションかそれ以下でした。
ただ完全に実力とファンを唸らせる名勝負を見せることでここまで這い上がってきた「本物」のレスラーだと思います。
それでもIWGPヘビーには遠く、G1優勝にも遠いというのが現実です。
近く低い壁に見えますが実際には遠く高い壁なのです。
プロレスファンの大半はG1を優勝した石井選手が東京ドームのメインで内藤哲也と戦っていても手に汗握るでしょうし素晴らしい試合になると思うはずです・・・が、やはり「派手」であり「話題性」「エンタメ性」などが強い新日本プロレスの中ではどうしても石井選手に追い風が吹くことが少ないです。
試合中に自分の力で追い風を起こしてファンを熱くさせてくれますが、新日本プロレスが全面的に石井をトップにとプッシュすることもないでしょう。
それも石井の壁、であると思います。
ただ、これまでの石井という男はこんなコメントをあまり出していません。
ということは今回のG1へかける思いが強い、なにか覚悟を決めているように思えるのです。
名勝負マシーンと言われている石井選手として今年でもう45歳。
決して若いわけではありませんし、必ずどこかで【怖くて強いがトップではない存在】になるはずです。
残り少ないチャンス、、、そう思うと今年のG1×石井は過去最大に男臭い秋になるような期待を持ってしまいますね。
ところで、この後藤とYOSHI-HASHIの合体技のGYRというのはいつ見てもYOSHI-HASHI選手が全く技のヒットや重力などに関与していないのですが・・・最後までYOSHI-HASHI選手が相手の足を持った方がいいのではないでしょうか(笑)
天然愛されキャラの後藤&YOSHI-HASHIの合体技だと考えると微笑ましいのですが、プロレス初見の人に「あのYOSHI-HASHI選手は今の技に何の意味があるの?」と言われると答えられないもので・・・
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