終わってみれば2020年の夏は鈴木軍の快進撃と言えるかもしれません。
神宮で鈴木みのるが鷹木信悟から完勝でNEVERを手にし、タイチ・ザックは棚橋・飯伏からIWGPタッグを防衛。
そして今宵の後楽園ホールでは高橋ヒロム・BUSHIの夢を夢で終わらせたデスペラード・金丸組がIWGPジュニアタッグを入手。
これにて鈴木軍のベルトは5本となったわけですが、この順風満帆に見える鈴木軍だからこその動きの匂いがしてきたことがG1からその後にかけて楽しみになってきたと感じたファンの方は多いのではないでしょうか。
G1を見据えていることでタッグを組んでいるのにバチバチの鈴木みのるとタイチ。
試合中にはタイチを助けに行かず見殺そうとする鈴木みのるの行動にゾクゾクしましたが、試合後には「殺してやる」とストレートにタイチに詰め寄りそれに対してタイチも一歩も引かないという光景は不協和音ではなく「これぞ鈴木とタイチ」だと感じました。
G1で戦うからだけではなく、いつまでもタイチが鈴木軍という名前のユニットにいることも不自然であることはタイチのキャラや実力を考えれば誰しもが思うところですし・・・
試合後の鈴木みのるは「タイチもザックも俺の前に跪け、そして泣き叫べ「鈴木様、ごめんなさいと」」かなり刺激的な挑発をしているわけですが、タイチは「殺す?やってみろ」と反応したものの言葉は比較的穏やかだったことも面白いですね。
そして最後に「時は来た!の、かもしれない」と何か冗談っぽく締めていますが、そろそろ本当に時は来たのではないかと思うのです。
デスペラード・金丸を祝福しに登場したタイチがきな臭い
IWGPジュニアタッグ戦はデスペラードと金丸がBUSHI・高橋ヒロムを倒して王座を手にしたわけですが、その後のバックヤードにタイチが登場。
簡単にまとめると
金丸→タイチにウイスキー飲んで→タイチ「車だから飲めない」→金丸「俺も車だから飲めない」→デスペ「俺バイク・・・」
という流れるようなコント風のシーンがあったわけですが、最後のタイチが「俺がおごってやるからいつものところな」と何やらこの後にこの3人(とザック?DOUKIも?)で集まりそうな雰囲気です。
元々鈴木みのるは試合後に鈴木軍のメンバーとどんちゃん騒ぎをするようなこともこれまで見たことがありませんので、いつものことだと言えばそれまでなのですが「そろそろ時は来た」のかなと思うと、何かここで重要な決断があってもおかしくありませんね。
過去に何度も書いていますが、このままあと5年何も動かないで鈴木軍が進むとですよ・・・
タイチ→45歳
デスペラード→41歳
金丸→48歳
ザック→38歳
鈴木みのる→57歳
という高齢化ユニットが残るだけな上に、40代にもなって60前の鈴木みのるの子分という形は非常にシンドイです。
特にタイチ・デスペラードがそれぞれの階級で天下を取るにはもう今動かないと手遅れになりそうですからね・・・
ところで「俺は鈴木軍じゃない」と当初に言っていたDOUKIの存在もなにかあるなら重要でしょう。
DOUKIからすればタイチ・デスペラードとの絆が強いから関わっているだけで鈴木みのるの子分扱いされる覚えはないはずです。
そんなDOUKIは「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアはどうなったの?開催されるんでしょ?俺は開催されると思ってるけど・・・俺が1番最初に名乗り出てやるよ!」と、ファンが気になっているベスト・オブ・ザ・スーパージュニアが開催されそうな雰囲気を突然醸し出すなど鈴木軍のピリピリした空気は関係なく自分の成り上がりのためのコメントをしていますが、それもまたDOUKIが鈴木軍ではないということを印象つけているような気もしますからね。
何にしても鈴木軍のこれからの動きは目が離せなくなりそうです。
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