7月11日、ロスインゴを抜けてBULLET CLUB入りしたEVIL。
真意は決意、決意こそ真意、何が何でも全てを手に入れるという思いは7月12日の大阪城から世界へ届いたことでしょう。
昨日も書きましたがEVILがここまで天才的だとは正直思っていなかったですよ...
何が天才的か、それは表情です。
ロスインゴのEVILからBULLET CLUBのEVILになった瞬間から表情が違う。
別人になったかのようなキラキラした表情とその表現方法の変化、言葉のチョイスの変更など一瞬でここまでできるレスラーが過去にいただろうか?というレベルでの変化を見せました。
アフターコロナ?
いやいや、アフターロスインゴの世界でのEVILの生き方の見せ方はプロレス界の歴史に残るのではないかと思います。
そんなEVILが全てをダークネスに染め上げた7月12日の感想を書いていきたいと思います。
Contents
入場時のEVILの雰囲気に鳥肌が止まらなかった理由
BULLET CLUBのEVILとしての初入場。
どんな姿形になるのかとワクワクしていましたが・・・息を呑みました。
長髪を下ろして顔を隠し、コスチュームも闇の剣士のような雰囲気に変更。
そして入場曲は神秘的となりその表情はロスインゴ時代とは全く違う、自信と期待に満ちあふれたものでした。
例えば中邑真輔の色気であったり、オカダカズチカのオーラ、内藤哲也の圧倒的スター感、ジェイ・ホワイトのクールさなどを全て兼ね備えているかのような新EVILには何か心を揺さぶられるものがありました。
アイメイクなどを無くして表情が豊かになったのに何かベールに包まれているような神秘的な部分も含めて、これは突き抜ける存在になるだろうと思いましたね・・・
もしかするとこれが内藤哲也が見せたかったロスインゴの世界だったのかもしれない
試合は序盤から怒りの内藤哲也がEVILを攻め立てる形になりました。
制裁を与えるかのような内藤の攻撃に苦しむEVILでしたが、徐々にEVILが内藤の弱点である膝を徹底して狙い続けることでイニシアチブを握る形になっていきました。
その中で、EVILがミラノさんの持つEVILグッズを破壊→切れたミラノがEVILに向かっていく→鉄柵に叩きつけられるというシーンがあったり、海野レフェリーがまた目立ってしまったりと(最近毎大会失神してないか?笑)騒動がありましたが、20分を過ぎるまで内藤哲也もEVILも大技を出していないのに・・・ずっと見てられるような戦いをしていたことが本当に凄いなと思いましたね。
空気感・世界観を見せるという点ではこれこそ内藤哲也が見せたかったロスインゴの世界だったのでは・・・?と思うぐらいに、制御不能でありつつ「技を出せばいい」というものではないという試合に1ファンとして私は固唾を呑んでいました。
結局、この長い試合の中で内藤哲也はリバースフランケンなどは出しませんでしたし、EVILもミスト・クラッシュやタイガースープレックスなどビッグマッチ仕様の技を出さなかったことを考えてもこの試合の凄さが逆に伝わりますね。
内藤哲也を助けに入ったのは高橋ヒロムだけ・・・
試合途中、邪道と石森太二が試合に介入。
ここで助けに入ったのは高橋ヒロム・・・だけ。
外道と高橋裕二郎がまだ登場していなかったので、その時にBUSHIやSANADAが動くのかと思いましたが(鷹木信悟はタイトル戦後なのでいなくても仕方ない)結果的にこの試合で内藤哲也を助けに来たのは高橋ヒロムだけ。
昨日書きましたがやはり今のロスインゴは内藤哲也と高橋ヒロムの物語になっているということが更に伝わるシーンでした・・・
マッチョなBUSHIはディック東郷!!Twitterトレンドに入るサプライズも
試合の終盤「あ、BUSHIが来た・・・けど、マッチョ過ぎるやん!絶対BUSHIじゃないやん!」と世界中からツッコミが入ったであろうマッチョなBUSHIが登場。
内藤哲也を襲撃するマッチョなBUSHIの姿の正体は試合後に判明しましたが、何と何とディック東郷でした。
最近新日本プロレスだけのファンになったライト層は多分ディック東郷を知らないでしょう・・・が、逆に多くの人が調べたからなのかTwitterのトレンド入りするというサプライズが。
2020年にTwitterのトレンドに「ディック東郷」と書いてあるのは衝撃的でしたよ(笑)
考えてみるとBULLET CLUBの外人組がコロナの影響で日本で戻ってこれない状況があるだけに、人員不足のBULLET CLUBの補強として外道コネクションでディック東郷が登場したというのは不思議なことではありません。
何ならこれから先もまだサプライズは起こるのではないかと思います。
それにしてもEVILの参謀役としてディック東郷というのは何とも似合うなぁと・・・顔も似てますし(笑)
EVILから遠かったIWGPをIC付きで奪取。
これがEVILの出した答えと結果。
介入こそあれど試合はEVILが内藤哲也を倒してIWGPとICの二冠王、いやNJC覇者としての三冠王に輝きました。
内藤哲也のファンとロスインゴのファンがブーブー言っていたりしますが・・・
そもそも内藤哲也が初めてIWGPを手にしたオカダカズチカ戦は、ロスインゴフル稼働の介入で勝利しているわけですよ。
その因果応報的なことがリングで起こったという面白さ、「そんな点とあんな点が繋がるの!?」というのが新日本プロレスの面白いところだと思うのですが・・・
まぁ前から書いているようにロスインゴブームが完成された2017年ぐらいからのファンの人からすると、プロレスにおいてのユニットの存在や人間関係の構図などが変化しない新日本プロレスを見続けているので、こういう形の結末は受け入れるのが難しいかもしれません。
ただ、こういうことがずっと起こり続けるのがプロレスです(^_^;)
さて、介入があったとは言ってもEVILが手にしたベルトが結果であり事実。
ここから新日本プロレスはEVILを中心に動いていくこと、これもまた事実。
そして「楽しくなってきた」と一番思っているのは内藤哲也、なのではないでしょうか。
怒りの高橋ヒロムがEVILに挑戦表明
試合後、内藤哲也への攻撃を続けるEVILとディック東郷の前に再度高橋ヒロムが登場。
「一つだけお願いがあるんだ。お前が獲ったベルト俺に挑戦させろ。2つ獲られるのが怖いんなら1本で構わねえぞ!」
このシーンは新日本プロレスをずっと見ている人は震えたのではないでしょうか。
敢えて名前を書きますが、IWGPを手にしている渡辺にIWGPジュニア王者の広夢が挑戦しているという光景。
この二人の関係性を考えればこんなに素晴らしいことはありませんし、点と点が繋がるどころか「無」だった二人の過去が点になり強烈な線となって繋がったこの日は歴史に残ることでしょう。
EVILが高橋ヒロムの挑戦を認めたことでIWGPヘビー王者vsIWGPジュニア王者のタイトル戦が実現か?
リング場ではスカしたEVILでしたが、バックヤードでは『オイ、それからよ、ヒロム、お前、この俺様のベルトに挑戦したいのか? いいぜ。いつでもやってやるよ。いつでも、お前のこと、潰してやるよ。よく、覚えとけ』と高橋ヒロムの挑戦を認める発言がありました。
IWGPヘビー級王者EVILにIWGPジュニアヘビー級王者高橋ヒロムが挑戦するタイトル戦が実現しそうな雰囲気です。
ただ!
ただ・・・
SANADAに出てきてほしかったという声があることは理解できます。
イビサナと呼ばれるタッグパートナーだったわけですし、こちらも関係性は濃いですからね。
一切この試合に関わらなかったSANADAへの不満も出ているようですが、SANADAの動向がこれで面白くなったとも言えるじゃないですか。
何にしてもまずは明日の一夜明け会見で何が発表されるか!期待しましょう!
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