全日本プロレス中継 2020 #8
史上初となる無観客での三冠戦をメインとして豪華カードが揃った無観客の集大成的な大会が開催されました。
正直、今の全日本プロレスはギスギスしています。
選手というよりファンが...ですね。
秋山選手のDDTへのレンタル移籍と取締役解任やコーチ解任(後任はTAJIRI選手)ということで、秋山選手のファンが全日本プロレス所属選手にSNSで絡みに行ったりとかDMで文句を言うなどとても不愉快なことが起きているという情報が入っています。
ただ、変化というのはどの団体でもあります。
レスラーはゲームのキャラじゃないのですから永遠に同じ姿で同じ場所にいることはできません。
それに、遺恨ってのもプロレスのスパイスですよ(いやマジで)
個人的には今日の大会を見ていて素直に面白いと感じましたし、全日本プロレスは前を向いていると思いましたけどね・・・
Contents
諏訪魔が芦野祥太郎から三冠を防衛|石川修司が挑戦表明
史上初の無観客となった三冠戦ですが、試合後に「緊張した」と口にした諏訪魔の表情には安堵感がありました。
W1崩壊後に全日本プロレスに殴り込んできたアンファンテリブルの芦野ですが、正直に言えば「タッグでジュニアを倒し続けてシングルを1回行っただけで三冠挑戦?」という不満はありました・・・が、この試合で印象が180度変わりました。
体格差のある中で諏訪魔から逃げること無く真っ向勝負をし、諏訪魔の巨体を投げ捨てるなどこれまで以上の凄さを見せつけましたし、あと一歩というシーンが何度もありました。
ただ、やはり今の全日本プロレスのシンボルである諏訪魔の意地は凄かった。
完全に垂直落下したバックドロップ、強烈なラリアットと畳み掛けて芦野の体力を完全に奪い切ると・・・
最後は強烈なラストライドで27分59秒の激戦に終止符を打ちました。
諏訪魔も芦野を好敵手と認めたような言葉がありましたし、ここまで失うものが無い中で快進撃をしてきたアンファンテリブルと芦野もここで1度負けたことで肩の力を抜いてまた戦っていけるのではないでしょうか。
そして、試合後にパートナーでもある石川修司がリングに登場し「お客さんを入れての最初の後楽園ホール」となる7月25日の大会で諏訪魔に挑戦を表明。
現時点で世界タッグ王者組でもある両者の対決は全日本プロレスの頂上決戦と言えるカードです。
どんな激闘になるのか、どんな結末が待っているのか、、、楽しみですね!!
フルスロットルの岩本煌史が児玉裕輔を撃破し世界ジュニア挑戦が決定
世界ジュニア次期挑戦者決定戦となった岩本煌史vs児玉裕輔。
アンファンテリブルを調子に乗らせた一因は岩本煌史にあるという事実が生まれたのが無観客試合のスタートでもあったわけですが、ここまでの屈辱を全て返す気迫に溢れた岩本煌史は凄かったですし、児玉裕輔もまたシングルプレイヤーとしてのポテンシャルの高さを見せつけました。
この試合で面白いなと思ったのは、大一番でも技を全て出し切らない岩本煌史の引き算のプロレスです。
特にジュニアの世界では技を足して足して足しまくるのが主流ですが、岩本煌史はその試合でその瞬間に必要な技をチョイスしていく戦い方を見せる選手です。
ただ、変化もしっかりあることも特徴。
今回は明らかにラリアットの打ち方を従来とは変化させていましたし、ハリケーンドライバーを使うなど違いも見せてきました。
児玉裕輔の間の良いテンポの良い攻撃に苦戦するシーンも多かったですが、最後は怒りの大外刈り3連発で完全に児玉の動きを止めると目にも留まらぬ速さの孤高の芸術で世界ジュニアへの挑戦権利を獲得。
試合後には「やられてもやられても最後に勝つ、それが全日本プロレス。」「児玉裕輔、またいつでも相手になってやるぞ」とコメントしましたが、同世代のライバルが登場したのは岩本煌史にとっても大きなプラスでしょう。
児玉裕輔も「長い付き合いになると思うから」と不敵な笑みを浮かべましたが、ぜひ今度は世界ジュニア戦でこのカードが見たいですね。
そのためには7月25日、横須賀ススムを倒す必要が当然あります。
1月2日の後楽園ホールでのリベンジ、そして世界ジュニアを再び戴冠へ。
岩本煌史はこのままの勢いで至宝を全日本プロレスに取り戻せるのでしょうか?
羆嵐を撃破したジェイク・リー、試合後に口にした言葉の決意
羆嵐を相手に余裕すら感じる勝利を手にしたジェイク・リー。
試合後に彼が口にした言葉はとても意味深であり、メッセージを感じるものでした。
この勝ちは序章、始まりなんだよ。
次からお客様が来場されて僕らの試合をやるということでいいんですよね。
ここからなんだと僕は思っています。
ここから、この期間だけでいろんなことが変わって、
お客様が来場された時にはもっといろんなことが変わるでしょう。
いや、変わるんじゃなくて変えてみせます、俺が。
だからジェイク・リーをこれからも見ていてください。
いや、ジェイク・リーではない。
全日本プロレスを見ていてください。
この言葉、全日本プロレスは大丈夫だというメッセージ。
現在全日本プロレスに起きていること、そこで動揺するファン、悲しむファン、怒るファン、全ての全日本プロレスファンに対して送った言葉に聞こえました。
人望のない宮原健斗をイケメンとアキラが奪い合った結果・・・何とトリオでのユニットを結成することに!
前回大会でイケメンと宮原健斗の急接近がありましたが、何と今回・・・イケメンからのラブコール&アキラからのラブコールの板挟みになった結果、宮原健斗が宮原健斗・イケメン・アキラでのユニット結成を宣言。
人望のない宮原健斗がここへ来て奪い合いをされて舞い上がっただけ、ではないはず・・・です(笑)
試合後にイケメンが【ケントとイケメンとアキラの大冒険】というユニット名を提案するも、それは食い気味に拒否した宮原健斗。
新木場大会でもトリオ出場するこの3人ですが、ユニット名はそれまでに決定するのでしょうか?
あすなろ杯、田村男児が日々進化!
さて、この日からあすなろ杯が開催されました。
ライジングHAYATOと大森北斗は貫禄すら感じる北斗がジャーマンで1勝目をGET。
ただ個人的にはあすなろ杯参加者の4人の若手の中で印象に残ったのは田村男児でした。
無観客になってからダンがよくなったとは何回も書いていますが、もう表情からして違います。
急激に試合も顔も垢抜けてきましたし、この辺りは秋山選手に教えられた事+TAJIRI選手から学んでいることの相乗効果なのでしょうか。
フィニッシュに使った変形のテキサスクローバーホールドに関しても、まずはステップオーバーせずに足をロックしておいて相手がロープに逃げる時にスピンしてポジションを戻してからステップオーバーするなど1つの技の中で変化をつけるという見せ方をするのも個人的には「おおー」と声が漏れてしまいました。
今、全日本プロレスを見るならあすなろ杯にも大注目してほしいですね!
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