起業して一年目ぐらいのこと。
ネットビジネスの超大手だったMTSのSNSに入り
そこで代表の葉山直樹氏と出会いました。
すぐに気にかけていただいて
無料で色々教えていただいたりしましたし
サイトのレターをリライトしてくれたりと
一瞬怪しいと思うぐらい無料で助けてくれていました。
その後も、ステップメールの講座を受けたところ
「教える部分が無いぐらい上手いので監修側に回ってほしい」と
オファーをいただきまして、報酬をいただきながら
ライターとして、また講師としての仕事をいただいておりました。
実際に何度かお会いしてお話しをしたこともありますし
昨年までは毎年のように、北海道に来て社員として
活躍して欲しいというオファーもいただいておりました・・・
さて、私が変化に気がついたのが今年の春先ぐらいのこと。
楽販アフィリオが消滅するという連絡をいただいたと同時に
毎週のように商材の販売やオプトインを大量にし始めたことに
何か違和感を感じていました。
また、同時にMTSの社員様の有名どころの方々の
フェイスブックが次々と「元MTS」になっていたり
会社の名前を一切出さなくなるなどし始めていたからです。
そして昨晩、今ネットでも話題になっているように
倒産のご連絡をいただきまして、「あぁ、やはり」という
感想を持って今に至ります。
私の場合は、世間で言われているように
MTSの商品が詐欺的な物が多いかどうかは知りません。
僕が関わっていたステップメールの講座に関しては
良い内容でしたし、尚且つライターさんにお仕事も
ちゃんと振ることができていましたからね。
何より、葉山直樹氏には冒頭で書いたように
目をかけていただいて、様々なことを無償で
していただいたという経緯もありますので
当然これは感謝している部分でもあります。
ただ、ネットで言われていることを見ていると
商材の名前を変えて、同じ内容のことを
高額で販売していたという声が多いです。
事実は私にはわからないところなのですが
仮にそれが事実であれば、私が同じ内容の本を
名前を変えて出し続けるようなことですから
それはどうなんだろう・・・と思うんですよね。
ネットビジネス業界、特に情報商材の世界というのは
見た目で全てが決まります。
内容が良いが見た目が悪いものは売れません。
内容が悪いが見た目が良い物は億単位で売れます。
「頑張れば成功する！」は売れません。
「楽して五分で儲かる！」が売れます。
これは売り手の問題というより買い手の問題なんですね。
私で言えば、相当コアなことをメルマガなりコンテンツなり
書いている立場ですが、それでは人気は出ません。
一部の頭の回転が速い人専用になってしまうわけです。
この世界は、永遠に初心者が多く、永遠に学習しない人が多く
そして永遠に楽したい人が多いのです。
私の場合は、ありがたいことに競馬というジャンルにおいて
コアなファンの人の割合が多く集まっているので
成立している立場ではありますが、多くの人の場合は
「情報弱者で努力をしない人向けのもの」を売るしか無いのです。
そして、情報弱者で努力をしない人ができることというのは
程度の低い内容でしかないんですね。
簡単に言えば、そこで内容がガッツリ濃いコンテンツを
提供したとしても、その人達は再現する前に捨てて
「クソ商材」と言い始めることでしょう。
それであれば、程度の低い人に程度の低い物を
立派な包装紙に包んで売ることが正解のように
なってしまうという現実があるのです。
考えても見てください。
一日五分間、コピペするだけで月収100万とか
本当にあり得ると思いますか？
私なんぞ、一週間に何万文字も書いて
腱鞘炎になり、背中が痛くて動けなくなるぐらいまで
追い込んで今の状態を維持できるかどうか？ですよ（苦笑）
ネットビジネス業界の健全化という声を叫ぶ人も多いですが
その前に、受け手側がレベルアップしないと無理なんです。
クソみたいなスパムメールとか今でも世の中にありますよね？
「あなたに５０００万円差し上げる貴婦人が居ます」
「アイドルグループAの総選挙一位があなたに恋をしました」
こんなの「アホだなぁ」と思う人が９９．９％です。
でも0.1％の人はなぜか信じてしまうわけです。
受け手側の頭が悪いというだけで
実は世界中に迷惑をかけているんです。
無知は罪、何よりもの罪です。
そして自分の頭や身体を行動させない人は
罪の以前に「人生の不参加組」です。
話がMTSから逸れてしまいましたが、
何にしてもこのMTSの倒産という事実は
一〇年程続いたネットビジネスの終焉を意味します。
これから次々と淘汰されていくことと思いますし
その中で生き残った人たちが、また何年後かに
ブームを作ることになるでしょう。
その時にくるブームで同じようなことになるなら
全く売り手も買い手も成長してないってことです。
