今、だからこそ見れた宮原健斗と二丁拳銃のアジアタッグタイトルマッチ

20分を超える激戦が終わり、ふと思った。

「このカードって、今この状況だからこそ実現したんだろうな。この状況だから見ることができたんだろうな。」

当たり前にチャンピオンカーニバルがあって、世界ジュニアへの動きがあり、ユニット抗争も激化していたであろう本来の全日本プロレスが続いていたと考えれば、どう考えてもヤンキー二丁拳銃と宮原健斗・アキラがアジアタッグ選手権試合を行うなんてことはなかったはずです。

試合は期待を裏切らない好勝負となり、前三冠王にして全日本プロレスのシンボルである宮原健斗と二丁拳銃の戦いが堪能できましたし、アキラがこの試合にかける思いや伝えたい気持ちがしっかり伝わってきました。

そして宮原健斗が三冠を失っていたことで、宮原健斗がこの時期に自由に動けるというのも・・・プロレスの神様が何かしたんだろうなと僕は本気で思いましたよ。

また、この試合のゲスト解説は二丁拳銃に敗れてアジアタッグを奪取された岩本煌史が担当していましたが、わかりやすく聞き取りやすい解説が試合終盤には「うわーーー」「あーーー」とイチファンのようになっていたことも僕としてはこの試合を見ていて盛り上がる要素でした。

前回の無観客大会と同じくリングサイドには選手の姿がちらほらとありましたが、この全日本プロレスの無観客試合の1つの鍵となるのは「試合を終えた選手が客席で声を出してファン目線で観戦する」ということと「解説席が試合をいつも以上に盛り上げる必要がある」ということです。

今回の大会でまた1つ無観客大会・無観客試合の形を強めた全日本プロレス。
5月5日にも同じ形式が控えていますし、一部報道によると週1回ぐらいはこのスタイルでの配信を検討しているとのこと。

全日本プロレスが無観客のパイオニアとなっていく姿を追えるのも「今、だからこそ」だと思います。


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