超満員札止めの後楽園ホール大会という最高の舞台で世界ジュニアを手にしたのは横須賀ススム。
フランシスコアキラの挑戦を跳ね除けて、全日本プロレスの至宝は再度「外の人間」に戻ってしまいました。

そこで立ち上がったのは岡田佑介。

2017年デビューの若手ではありますが、持ち前の気の強さを武器にEvolutionのメンバーとしても活躍し、故青木選手の事故の直後には直談判により佐藤光留とタッグを組みJr. TAG BATTLE OF GLORYで優勝するなど、昨年は悲しみの中で飛躍しました。

そんな青木選手が亡くなったことで空位となった世界ジュニアを手にしたのはDRAGON GATEの横須賀ススム。
この状況に我慢できなくなった岡田が挑戦表明をしてタイトルマッチが実現することになりましたが、リング上で横須賀が青木選手の名前を出したことで更に火がついたことは間違いありません。

先日は青柳優馬が三冠ヘビー級王座に挑戦するなど、若いキャリアの少ない選手が遠慮をせずにトップに噛み付くという今の全日本プロレスの流れも後押ししたと思いますが、当然勝敗予想をすれば横須賀ススムを推す声が多いはずです。

それでもチャレンジすることが大きな経験となると思います。

また、最近は全団体共通して「他団体にベルトが流出しても選手もファンも感情が見えない」ことが多いです。

横須賀ススムに関しては人気もあり素晴らしい試合をするので、タイトルを持っている間は全日本プロレスに参戦してくれるだろうという楽しみが増しているところもあります。

ただ、ここで岡田が「他団体にベルトが流出していることに対しての許せない気持ち」を言葉と試合で見せていくことができれば何かが変わるのではないかと思います。

さて、タイトル戦の前日には前挑戦者のフランシスコアキラとシングルマッチが組まれています。
これが中々面白いマッチメイキングで、例えば青柳優馬が宮原健斗と戦う前にジェイク・リーとシングルとすることは起こりにくいでしょうし、他団体で言えばKENTAが内藤哲也に挑戦する前日にオカダカズチカとシングルを行うという展開はまず現実にならないでしょう。

このカードで岡田がフランシスコアキラに負けてしまうようなことがあれば挑戦する資格はありませんし、試合内容が悪ければ誰も翌日のタイトル挑戦を期待してくれはしません。

全日本プロレスTVで放送があると思いますが、前日22日の岡山大会は必見ですね。


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