宮原健斗が全日本プロレスのシンボルとしてV10を手にし、川田利明の記録に並ぶのか。
それとも宮原政権を青柳優馬が終わらせるのか。
試合に挑んだ青柳優馬はコスチュームだけではなく表情も別人のようになっていました。
この試合に挑む決意、初挑戦で初戴冠を手にするための気持ちが全て表情から出ていました。
試合内容もこれまでの青柳優馬のいくつも上のレベルとなっており、全日本プロレスのトップ戦線にこれまで関わっていなかったことを不思議に感じるような戦いに「もしかして」という気持ちに何度もなりました。
特にスピンキックを完璧に決めた瞬間は確実に三冠が青柳優馬の腰に近づいたと思います。
しかし、全日本プロレスのシンボルは更に上のギアを持っていました。
青柳優馬の技を食らい続けた中で肉体と細胞が進化したのか、最後は青柳優馬の攻撃を読み切りブラックアウトや昔の必殺技だったブレイクハートを解禁するとシャットダウンスープレックスでV10を達成。
後1つで歴代記録を手にすることができる宮原健斗。
夢のMVPも含めてほしいものを全て手に入れる2020年となるのでしょうか。
青柳優馬はNEXTREAMを卒業|これからは宮原健斗の対角線に立つ存在へ
試合後の宮原健斗は青柳優馬に対して「これからは対角線に立って、全日本プロレスを盛り上げていこう」と言い「NEXTREAMから青柳優馬の追放、いや卒業」を言い渡しました。
握手を求める宮原健斗に首を冷やしていた氷嚢を投げつけて去っていく青柳優馬でしたが、これが正しい答えであり握手でもあったはずです。
そして、「2020年の全日本プロレスのシンボルである宮原健斗にストップをかけるやつはいるのか!!」と叫ぶと、、、ついにあの男が登場しました。
どっちが全日本プロレスの象徴か、全日本プロレスとは何なのか、それがわかる戦いをしよう
宮原健斗VS若い世代の構図が続いていた三冠戦でしたが、ここで登場したのは諏訪魔。
「お前の記録を更新させるわけにはいかない、どっちが全日本プロレスの象徴か、全日本プロレスとは何なのか。それがわかる戦いをしよう」と挑戦表明をしました。
宮原健斗は「お前は全日本プロレスを守ってきた男だ、だが今は俺だ」と宣言すると、全日本プロレスのトップ新旧対決を見たいか見たくないかをファンに求めると、ファンからの歓声は「見たい!」というリアクション。
これによって諏訪魔の挑戦が決まったかと思われますが、新旧対決という言葉を宮原健斗が使ったことに関しては・・・負ければ新旧の新が諏訪魔になるという可能性もあるということなのですから、それなりの決意があってのことでしょう。
全日本プロレスが他団体と違う点として「ベテランがバリバリ元気でトップを張れる」こと。
ただその時間もあと数年でしょうから、ここで宮原健斗が過去を超えるために世代闘争でもある三冠戦に挑むことは個人的には大変楽しみです。
諏訪魔はチャンピオンカーニバル前の挑戦を直訴しています。
なのでチャンピオンカーニバルに三冠王者諏訪魔が参戦することになるかもしれませんし、防衛記録を更新した盤石の宮原健斗が参戦する形になるかもしれません。
また、諏訪魔は「アイツは魅力が強いが俺は強さを追求したい」と話しており、全日本プロレスに必要なものは新しい魅力なのか王道の強さなのかを決める試合に挑むという気持ちのようです。
更には「五冠をもう一度達成する」という野望を表明した諏訪魔。
超満員札止めの後楽園ホール大会。
全日本プロレスの逆襲を多くのファンが感じている中で、諏訪魔の逆襲も始まります。
宮原健斗の背中と諏訪魔との距離、近いのか遠いのか。
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