鷹木信悟がNEVERの価値を上げると宣言している中
またモクスリーと鈴木みのるの戦いの後にはおそらくUS王座の価値も上がっている中。
そんな状況で新日本プロレスマット上で大きく価値を上げたブリティッシュヘビー級王座。
新日本プロレスでザック・セイバー・ジュニアとオスプレイがブリティッシュヘビー級を争うならそこはもうイギリス。
イギリスがEUを離脱したタイミングでこの試合が行われていることにも因果・運命を感じるところですが、ザックとオスプレイの戦いでブリティッシュヘビー級王座はこれまでの次元から離脱したのかもしれません。
この二人はお互いにスペシャルです。
オスプレイに関しては万能型になってきているところもありますが、地を制するザックと空を制するオスプレイの戦いというのは初見の人は「こんなことが人間にできるのか!?」とCGを疑うぐらいの戦いになりました。
ザックに弱点があるとすれば体の線が細いことによる耐久力ですが、今回はオスプレイのすべての攻撃を受け止めた上での勝利をしていますので更に進化をしているのではないかと思います。
奇しくも鈴木軍のボスである鈴木みのるが「プロレスラーはできないことがあるから面白いんだ」と発言をしていたばかりですが、ザックはいくつかあるうちの1つの穴を埋めて進化を見せたような印象が残りました。
オスプレイはIWGPジュニアを失い、ブリティッシュヘビーを手にすることもできませんでした。
ここからのオスプレイというのは意外と難しい立場になるのかもしれません。
というのもジュニアなのかヘビーなのかと言われるとハッキリしなくなっていますし、無差別級というポジションが適している状況です。
ただジュニアに足を突っ込んだままだとヘビーで天下を取ることは難しいですし、ジュニアに徹底したとてG1であれだけの結果を残しているわけですから勝って当たり前だと思われてしまいます。
今年もNJC→BOSJ→G1と戦うのか否かわかりませんが、まさに鈴木みのるのいう「何でもできる」という弱点を持ったレスラーになってしまう可能性も・・・
オスプレイに関しては何を目標としているのか?という部分がファンにあまり届いていないことも弱点かもしれません。
「なんでもできて誰とでも名勝負ができる階級の曖昧な選手」というのはこの先に重くのしかかるかもしれませんね。
ところで、試合後にザックが話した「大抵の人は日本って聞くとすべてが近未来的で進んでるって想像する、俺も初めて日本に来るまではそういったイメージを抱いていた。でも日本に来て、まだ会社でファックスを使ってると知って驚いたよ。」には同意です(笑)
メールが最も便利で確実なのに、未だに日本の社会ってのは電話とFAXが好きですからね・・・
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