『逆転』を成立させる状況を作りつつある内藤哲也

棚橋弘至・飯伏幸太VS内藤哲也・鷹木信悟が後楽園ホールの第5試合。
私はこのカードを見たときに「別に東京ドームのメインでもいいぐらい豪華だよなぁ」と思ったのですが、こういうカードを普通に出してこれる今の新日本プロレスの絶対的な充実度というか濃度というか、本当に凄いことですよね。

内藤哲也と飯伏幸太に関しては『東京ドーム1月5日の前哨戦になるかもしれない』顔合わせです。

双方が1月4日に勝利すれば1月5日のメインで戦う関係性ですが、今回の後楽園ホール3連戦というのは「振り返ってみたらあれが前哨戦だった」と言われるカードが揃っているので、そこを妄想しながら見ると面白さが増しますね。

飯伏幸太のコンディションは絶好調、内藤哲也は休み明けということで若干重いように見えましたし相当疲れているように見えましたが・・・ここから東京ドームに向けて『逆転の内藤哲也』を見せるには、今はこれぐらいの状態のほうが計算通りに行くのかもしれません。

さて、試合は鷹木信悟が棚橋弘至に強烈なパンピングボンバーを叩き込み、あと1発で勝利!というとこでエースのとっておきフォーリンラブが発動して「逆転の棚橋弘至」を見せました。


この試合後に気になったのは、勝利したもののダメージが大きく立ち上がれなかった棚橋弘至を内藤哲也が蹴り飛ばしたこと。
なぜこのタイミングで棚橋弘至に対して挑発行為をしたのか??

『おれが二冠を手にした時、ジェリコに勝ったぐらいで挑戦してくるんじゃねーぞ』という牽制なのか?
まぁそれを言ってしまうと「タイチに勝ったぐらいで・・・」と言われてしまうので言葉にすることはないでしょうけれど(笑)

さて、ワールドタッグリーグの時にはコメントを封印していた内藤ですが『逆転の内藤哲也の舞台は着々と整いつつあるぜ、カブロン!』と自分の計算通りになりつつあることをアピールしました。

そう考えると、内藤が棚橋弘至を蹴り上げたときにブーイングが「ちゃんと出た」ことも計算通りなのかもしれません。

『逆転の』という言葉を邪魔しているのが過剰なまでの内藤哲也人気。
内藤が絶好調でも絶不調でも同じ人気という、恐らく内藤にとっては最悪の状況が続いていましたがようやくそれが壊れてきたように思います。

制御不能のカリスマが「人気」に制御されるようになってから数年。

やっと本当の意味で制御不能のカリスマになる日が近づいてきたのかもしれません。


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