世界最強タッグ決定リーグ戦の最中、突然解散を発表したSweeper。
このSweeperに関しては先月の時点から岩本煌史がユニットの在り方について疑問を口にしていました。
岩本煌史とジェイクリーはアジアタッグの現王者ですし、TAJIRI&KAIから防衛をして更にアジアタッグの価値を上げたところで『世界最強タッグ決定リーグ戦はジェイクと野村でエントリー』となったことや、崔領二もゼウスと組んで世界タッグ王座を手にしていることを考えれば、ユニットがバラバラに組んでタッグ戦にエントリーするということに関してファンも疑問を持っていました。
その時に岩本煌史が口にしたのはこのような内容。
『昨日アジア、ずっと思い描いていたTAJIRI&KAI組との防衛戦で見事防衛して、アジアタッグ王者としての地位、権威というのを上げてきたつもりですけど、昨日も言いましたけど残念なことにアジアタッグ王者として最強タッグにエントリーされなかった。別に一緒に組む野村選手が憎いとか、そんなんじゃない。認められなかった俺の責任、実力というのもあるかもしれない。ただ一つ、Sweeperとして、ユニットとしての意義が今あるのかって。ジュニアだという理由だとしたら、ヘビーの崔さんとジェイクが組むのはどうなんだろうってね。同じSweeperでしょ。ユニットの意味をなしてないような気がしてね最近。崔さんはゼウスさんと組んでるし。その中で、Sweeperの中で、ユニットの中で結果残してるのってやっぱりジェイク&岩本組、アジアタッグ王者だと思うし。そこは俺はちょっと疑問を抱いてます。』
まさに正論ですが、これをハッキリ言える岩本煌史選手の気持ちの強さって素晴らしいものがありますね。
そしてこれを他のメンバーも感じていたのでしょう。
メイン後にジェイク・野村を倒した崔・ゼウスでしたが、崔が何やらジェイクに耳打ちをしてから岩本にも何かヒソヒソ・・・
これに対してジェイクも岩本も頷くような姿を見せていたのでもしかして?と思いましたが、試合後のコメントでSweeper解散という事実を発表しました。
Sweeperの解散で生まれるジェイク・岩本・野村の全日本プロレスを変えていく三銃士
試合後に崔領二選手は「喧嘩別れではない」ということを前提に「プロレス界によくあるいつの間にか終わっていたみたいなのはやめよう」「一旦区切りをつけて解散しよう」とジェイクと岩本に提案して二人とも了承したという説明をしました。
そしてジェイクリーは『Sweeperってユニットは何かを動かしてきたかというと実際は何もやってない、こんな感じのうやむやのチームであれば対角線に立つほうが面白い。Sweeper解散します。』と宣言。
確かにユニットとして何かをしたかと言えば・・・何もしていないですし、成し遂げたこともユニット全体として見れば無いんですよね(苦笑)
更にジェイクリーはこのように話ました。
『ただ、今一緒に戦っている野村直矢、アジアタッグと巻いているパートナー岩本煌史、改めて俺はこの3人で一緒に戦っていこうと思います。』
北海道大会でジェイク・岩本・野村のタッグがあまりに素晴らしかったので「この3人で組めばいいのに」と推して来ましたが、想定外のタイミングで私的には嬉しい展開になりました(笑)
この3人がこれから更に伸びていき、何なら岩本煌史もヘビー転向して宮原と4人の構図になれば全日本プロレスはもっと盛り上がると思いますからね・・・
最初に疑問を言葉にした岩本煌史も
『今ジェイクさんが言ったように解散。俺も存在意義について問題提起をしてきていたし立ち上げたジェイクリーガそういうなら俺はついていく。実際Sweeperの中でアジアタッグ獲って純粋なチームとして結果を残し続けてきたのは俺とジェイクリーであって、今もアジアタッグのベルトを持っている。今後も二人で守り抜いていく。』
とジェイクリーとのタッグを継続して戦っていくことを宣言。
『ただ、俺も俺の考えは通させてもらうので俺なりに動くこともあるがそこは信頼してくれ』と何か含みのある言葉もありましたが、最後には野村に「優勝しろ優勝しろ」とエールも送っているので、ジェイクリーの取り合いで争うなんてことは・・・見てみたい気もしますが、ないのではないでしょうか。
何にしても世界最強タッグ決定リーグ戦の最中にユニット解散、そして新しい流れが生まれるというのは面白いですね。
他の団体ではあまりこういうサプライズは起きませんし、こういう刺激が突然飛んでくるのが全日本プロレスの今の面白さの1つだと思います。
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