今回のMonday Free MatchはWORLD TAG LEAGUE 2015の優勝決定戦でしたね。
これは思い出に残っているファンの人が多い試合なのではないかと思います。

ロスインゴになってイケイケの内藤にEVILが加わり、内藤がNO LIMIT時代を越えるほどの連携をEVILと見せつけていました。
「ついにIWGPタッグの価値が上がるのでは!?」という期待感がかなりある時期でしたね。

ただ、結果は真壁本間組が勝利してのハッピーエンド。
その言葉の通りで「幸せに完結」という感じで、ここから先にタッグ戦線が真壁本間を中心に動くということはありませんでした。

内藤とEVILが勝てばその先が面白くなっただろうなと今でも思う人は少なくないでしょう。

さて、この試合を見直していて1つ恐怖を感じるのは「本間選手の動き」です。

これはファン同士はもちろん関係者の人と話をしても話題として出ますが、やはり人間というのは首が一番重要なんだなということですね。
首の骨折後でも動きの変わらない選手もいますが、頚椎などに大きなダメージを受けてしまうと肉体的には負傷前よりたくましくなっていても動くスピードや力の入り方が全く違ってしまいます。

この試合の本間選手の動きは本当に素晴らしいですし、考えてみると石井や田中将斗ともバチバチの試合ができる状態でした。
恐らく沖縄での首の大怪我がなければNEVERのベルトを巻いてベストバウトと言える試合を生み出している未来があったことでしょう。

しかし、負傷から帰ってきた本間選手は見た目こそ万全ですが・・・
スピード、パワー、どちらも半分以下のように見えます。

本人の日記でも「未だ負傷前のコンディションに戻らない」ことへの辛さが漏れていることがあります。

ファンが思うより本人が感じている方がかなり大きい差なのでしょうね。

新日本プロレスのコンディションケアの体制が世界のトップアスリートの世界と比べてどの程度のものかわかりませんが、他の競技より首を怪我するリスクが圧倒的に大きいことは間違いありません。

「危険な技をやめるべき」という一部の正義マンのような声がプロレスファンにも出てきていることも事実です。
しかしボディスラムで首を折ったケースもありますし、打撃で骨折することだってあります。

プロレスという言葉の中には「危険」が含まれていますし、だからこそプロレスラーはスゲェ存在で超人なのです。

安全なプロレスというのはすでに別のジャンル。
プロレスごっこ以下ぐらいのものになるでしょう。

ファンが願うこと、願えるべきことは『今のままのプロレスで怪我率が減ること』だと思います。
事前のケア、メディカルチェック、試合後のケアも含めて手厚くしてほしいですし(もちろん全プロレス団体が)大きなが怪我があって復帰してからどのように回復をしていくのか?どのように回復をさせることができるのか?ということもデータを取って研究してほしいですね。

本間選手だけではなく、真壁選手も首に大怪我をしていますし、帰ってきた高橋ヒロムにしてもそうです。
30年後、50年後、100年後のレスラーのためにも怪我以後についての研究を進めてほしいものです。


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