タイチのとてつもなく厳しい攻撃を喰らい続けた内藤哲也が突破口にしたのはタイチの必殺技であるブラックメフィストでした。
掟破りのブラックメフィスト・そしてデスティーノでまさに逆転の内藤哲也を見せつけての勝利となった大阪大会でしたが・・・
あの試合の中でタイチが必死に内藤に対して「お前の執念はそんなものか!?」と檄を飛ばしていたことはファンの誰しもが気がついたことでしょう。
タイチの目的が勝利ではなく「内藤にエールを送ること」「内藤に二冠を達成させること」にすら見えるほどでしたからね。
そして、試合後のコメントがある意味衝撃的です。
ただひたすら内藤哲也にエールを送っているだけ、内藤哲也に対して誰よりも愛情を感じるようなコメントをしているのです。
負けだ。完全な俺の負けだ。誰よりも深く2冠の偉業を目指した漢(おとこ)。俺の敵う相手ではなかった。聖帝の夢は潰えたか。内藤、いままでで1番効いたぜ。1番テメー強かったぜ。バカヤロー内藤。俺を倒してな…俺を倒して。ベルトの…ベルトの悲しみと苦しみを背負い、無想転生をまとったいまのおまえなら必ずその偉業、達成できるだろう。最初から、最初からその内藤哲也で来い。それだったら、そうしとけば最初からこんな遠回りする必要はなかった。気付くのがおせぇんだバーカ。
な、なんだ?
タイチのコメントなので裏を考えるべきかもしれませんが、ここまでこのシリーズを追ってきたファンからすれば一連の行動とこの言葉に偽りがないと感じますよね。
内藤哲也に二冠の偉業を成し遂げさせるために、タイチが一人で話題を作り内藤に火をつけ、そして自らは散った。
この数時間に内藤哲也はジェイ・ホワイトの前に登場してインターコンチネンタル奪回を表明したわけですが、ここまでの内藤哲也の「逆転への道」を作ったのは他の誰でもなくタイチです。
一体これはどういうことなのか・・・?
タイチは貸しを作りたかっただけなのか?それとも内藤と組む未来が待っているのか?もしくはタイチは・・・
あのタイチですから、もしかすると内藤哲也へ貸しを作りたかっただけかもしれません。
内藤が二冠を手にした時に真っ先に挑戦できるように?
もしくは鈴木軍を乗っ取る時に手を貸すように?
これぐらいのことをタイチなら考えていても不思議ではありません。
また、内藤哲也とタイチがこれで組むということになっても違和感はないでしょう。
内藤はやはり「タイチが作った流れ」で浮上した悔したからかノーコメントが続いている状況ですが、タイチと組めばロスインゴより大きなことができる可能性を感じていてもおかしくない。
ただ・・・不安なのはタイチがこれを「自分のするべき生まれ持っての使命」というぐらいに全力で内藤を燃え上がらせて、言葉の1つ1つが熱すぎて燃え尽きそうなぐらいだったことは気になる点です。
これでタイチのやるべきことが終わった・・・?なんて考えたくありませんが、Twitterの更新もあれから一夜ありませんし・・・。
できればワールドタッグリーグ経由でIWGPタッグを目指してほしいものなのですから、少し不安を感じるのは私だけでしょうか。
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