両国国技館大会後、これまでタイトルマッチを嫌がっていたジェイが後藤の挑戦を容認したと思ったら、なぜか後藤が「誰か名乗り出てこい」的な発言をして「おっ?」と思わせてから24時間も過ぎない間にジェイと後藤のタイトルマッチが決定。

正直「どういうことやねん」と口から出てしまいましたが、この間の悪さこそ後藤洋央紀の魅力でもあります。
いやある意味では高度な策略ですね・・・「他にいるのか?いないね、はい決定!!」と他の選手に言い訳できなくしたと考えれば中々の策士ですし、飯伏幸太に対して「押してダメなら引いてみる作戦」を成功させたアノやり方を思い出しました。

さて、インターコンチネンタルに対してはタイチと内藤が絡んできそうなことは明確でしたし真っ当な主張ではあるのですが、、、いきなり組まれたこのカードが次期挑戦者決定戦で即ドームへとなると何ともしっくり来ないです。

例えば内藤が「リマッチ権!!」と言うとかタイチが「俺後藤に勝ってるし!内藤にも勝ったぞ!」と事前に主張しているなら気持ちよかったのですが、何もなくシングルマッチをして勝利したらドームで挑戦というのは何だか都合が良すぎると思うんですよね。

ご存知の通り僕はタイチ選手も内藤選手も好きですし、この二人がドームへどう絡んでいくのかをずっと楽しみに妄想をして来ているわけですが、この構図になると・・・「あれ?それなら石井と矢野の方がより権利があるんじゃないの」と言う人も出てくるでしょう。

内藤哲也らしくない道の切り開き方

両国国技館の試合後、内藤哲也はこのようにコメントを残しました。

こうやって目を開いたら、うっすらと見えてきたかな。時間がないのは分かってるよ。でも、俺は諦めないよ。なぜなら、うっすらとその道が見えてきたから」

うっすら見えてきたその道が、タイチに誘われて挑戦する形でそれに勝てばインターコンチネンタル経由でIWGPとの二冠へのショートカットだとすると、これは内藤哲也らしくないように思います。

恐らくロスインゴファン&内藤哲也ファンからしても『そうなれば嬉しいけど、何かが・・・』とノリ切れない気がするんですよね。

これは内藤哲也がうっすら見えてきたというその道のりを次のシリーズでファンに伝えてほしかった、という意味です。

何せこれでは今日からいきなり始まる前哨戦となるわけですし、同じコーナーにはつい2日前まで東京ドームのメインを目指して戦ってきたSANADAとEVILがいるわけですから、大きな違和感を感じるのではないかと思うのです。

そもそもタイチは「テメェの口で会社にお願いするならやってやるよ」と条件を付けていたわけですから、ここで内藤が『プライドなんかより二冠だ」と、これまで批判し続けていた会社にお願いをするという構図があるかないのかが重要だったわけで・・・

そこをすっ飛ばしてしまうと筋が通らないと思われてしまいます。

そんな中で新日本プロレス公式サイトでのカード紹介文が・・・

しかし、内藤がジェイに敗れIC王座から陥落したことで、「どうしてくれるんだ? 内藤、教えてくれよ……」と一時は目的を失ったものの、10.14両国の試合後、デンジャラスバックドロップ、マイク攻撃、タイチ式ラストライドの波状攻撃で内藤をKOすると、「内藤、お前ができなかったこと、代わりに俺がやってやるよ!」とアピール。

さらにバックステージでは「まあ俺も鬼じゃねぇよ。アイツが望むんだったら、最後のチャンスやってやってもいいぞ」とコメント。

一方、内藤はタイチに襲われながらも「史上初の偉業への道? うっすらと見えてきたかな?」と意味深なコメント。

今回決定したカードで、内藤はこのチャンスを掴んで再びベルト戦線、そして二冠への足掛かりを掴むことができるか? それともタイチが内藤相手に2連勝でその実力を知らしめるのか?

内藤はこのチャンスを掴んで再びベルト戦線、そして二冠への足掛かりを掴むことができるか?
それともタイチが内藤相手に2連勝でその実力を知らしめるのか?

って・・・「え??」って思ったファンは多いでしょう。

これに内藤が勝利すれば再びベルト戦線へ行き二冠挑戦する空気を出しつつ、タイチは勝ったところで「実力を知らしめる」だけというマッチレビューって、マジかと。

内藤哲也自身もタイチ自身もそれぞれのファンの人も、特にこの二人のファンの人はこういうのが一番キライなのではないかと思うと物凄く心配なんですよね・・・


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