ヤングライオン杯はカールフレドリックスが制覇、LA道場の前に野毛道場、散る。

今年のヤングライオン杯のテーマは野毛道場とLA道場でしたが、現地で観戦しても本当に外人ヤングライオン達の凄さが目立ちました。
トップ選手より速く、トップ選手よりハードヒット、として日本のヤングライオンより牙を砥いでいる感じというか・・・この辺りは柴田勝頼の指導者としての力量を感じましたね。

最終戦となった神戸大会ですが、優勝の可能性を残していた成田蓮はクラークコナーズの前に無念のタップアウト負け。


これにより、優勝決定戦は海野翔太とカールフレドリックスの勝者となりました。

個人的な感想としては海野翔太の方が新日本プロレスのトップを目指す選手としての戦い方をしていたように見えました。
スタンダードな戦い方であくまでも新日本プロレスの野毛道場の戦い方といいましょうか。

ただ、現時点ですでにトップの戦いをしろと言われればできてしまうカールフレドリックスの方が完成度が高かったですが、彼はインディ経験もありますからキャリアが上ですし、来年30歳になるカールフレドリックスですから「ヤングライオン杯で躓いていられない」という気持ちも強かったことでしょう。

最後は高角度の逆エビ固めで海野翔太がタップアウトし、優勝はカールフレドリックスとなりました。


海野翔太がモクスリーから学んだはずであろう「荒々しさ」を出せていたら・・・
もしかすると「野毛道場を背負う」ということが重荷になってしまったのかもしれませんね。

来月モクスリーが再来日するわけですが、そこで海野翔太はどのように変わることができるのか?
その辺りにも注目したい結果、繋がりそうな敗北になりましたね。

LA道場と野毛道場の戦いは、星取り上ではどちらが勝ったのかと決めることは難しいです。

しかし、最終戦の結果と優勝者がカールフレドリックスという現実から考えれば「野毛道場の敗北」と言っても間違いではないでしょう。

ただ、この敗北は未来に繋がるものだと思います。
これはまだ始まったばかりですし、考えてみると新日本プロレスブームからの新規ファンの人たちは「ヤングライオン時代からベテランになるまで見届ける対象」となる選手たちはこのヤングライオン杯に出ていた選手になるわけです。

だから、この試合はヤングライオンにとってもファンにとっても未来に繋がります。

これが、これこそがプロレスの面白さですね・・・

海野翔太、成田蓮。
リングを叩いてギブアップをしてしまった手の感触は一生忘れることはないでしょう。

でも、その感触こそが彼らを強くするはずだと信じています。


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