ザックセイバージュニアもIWGPとICを含めた二冠王・三冠王宣言。

あっさりとブリティッシュヘビー級のベルトを奪還したザックセイバージュニア。
棚橋弘至という存在はすでにザックのこれからの栄養素...つまり餌なのでしょう。
SANADAとのザックの攻防のゆっくりバージョンの試合になることも多い棚橋とザックの試合ですから、これから先に組まれることは・・・来年のNJCやG1であるかないか?というぐらいでしょうね。

さて、試合後のザックは相変わらずヒステリックな運動家のようであまり好きじゃないのですが(笑)
いや、誤解のないように言うと彼は政治的発言が多いですし、左寄りの思考になりやすいマイノリティの部分も持っているので新日本プロレスに必要のないトラブルを持ち込みそうな嫌な予感がするんですよ。

ただ、今回のコメントは見逃せない宣言がありました。

もう新日本のリングで2年半も闘ってるのに、まだIWGPベルトが俺の手元にない。会社のスケジュールなんて俺の知ったことか。俺は今ここで挑戦表明をしたい。来年の東京ドームは2日間だ。俺は1日目にこのベルトを防衛し、2日目にIWGPに挑戦する。その後でインターコンチも獲ってやる。だが、あれは真っ直ぐゴミ箱行きだ。あのベルトが視界に入るだけでも虫酸が走る

内藤哲也、飯伏幸太、ジェイホワイトと来てザックセイバージュニアまでもが二冠宣言とは・・・

IWGPを巡る二冠宣言のバーゲンセールは間違っていないか?内藤哲也以外の選手には説得力がない。

内藤哲也から始まった二冠宣言がどんどん広がっていますが、どうもこの波に乗ってきそうな選手はまだまだ出てきそうです。
おそらくこのままだと「二冠狙いが標準」ということになっていくのですが・・・「ちょ待てよ」ですよ。

そもそも内藤哲也はIWGPを手にしたことがあり、インターコンチネンタルなんていらないと発言しているのに何度も手に入れてしまうということや「自分はベルトを超えた存在である」という発言に苦しんだ末に見出した野望が二冠宣言だったわけです。

飯伏幸太に関してはIWGPへの挑戦権利がある状態でインターコンチネンタルを保持したこともある立ち場ではありますが、IWGPを巻いたことがない選手が二冠を口にするというのは内藤哲也と比べると説得力がありません。

またジェイホワイトに関してはIWGP経験はありますが、彼の場合は年齢的にまだまだそこを目指すのではなくIWGPを持ち新日本プロレスの看板となることを目指すべきでしょう。
それにこの年齢で二冠なんてなってしまったらオカダカズチカ以上にやることがなくなってしまいます。

プロレスラーに必要なのはベルトよりテーマですからね・・・

そしてザックセイバージュニアに関しては、申し訳ないですけど新日本プロレスファンからすればブリティッシュヘビー級を取り戻したぐらいでIWGPとICの三冠なんて発言は認められないですよね。

また、鈴木軍のザックセイバージュニアという立ち場を考えると・・・ボスがIWGP奪取にまた失敗したのに構成員がIWGPとICとブリティッシュヘビーの三冠ですか?ってことにもなってしまうわけです。

G1の成績も散々だったわけですし・・・

「とりあえず二冠マウントを取らないと1つのベルトすら手にするチャンスがなくなる」みたいな時代になってしまったら最悪ですし、この状況の中で「IWGPを見ている」ことにこだわるEVILや「最も二冠を狙っても許されるオカダカズチカ」は「IWGP王者として新日本プロレスを世界一にするために舵取りをする」という考えであることを考えると、、、ただ二冠を口にするだけの選手があまりカッコよく見えなくなることに気がついてしまいます。

個人的には二冠が中心となることに賛成だったのですが、冷静に考えてみるとこの流れは様々なモノの価値を下げる危険性があるのかも・・・


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