名古屋国際会議場大会で明るいレインメーカーを見て「オカダカズチカはプロレス界のニューリーダーとなったなぁ」とつくづく思いました。
個人的には帰国当初の生意気でイケイケだったオカダカズチカが一番好きではあるのですが、今の無理やりカッコつけることなく少々三枚目の線に見えてしまうこともあるぐらいの明るさと気取らなさを持った素晴らしい『エース』だと感じました。
地元贔屓も当然あるのでSANADAより圧倒的にオカダカズチカへの声援が多かった名古屋国際会議場大会でしたが「マイホームタウン!」と叫びながら攻撃をする姿には、プロレスラーの新しい姿を見たような気がします。
あの甲高い声がターザンのようにも感じますが、10年以上前に「棚橋弘至はジャングルの王者ターちゃんに似ている」という話をよくプロレス仲間としていたことを思い出しました。
強くてスケベでギャグもシリアスも行ける最強の王者、まさにこれが棚橋弘至だなと。
今のオカダカズチカは・・・そんな棚橋弘至から受け継げるものを受け継ぎつつ、レインメーカーのフィルターを通して誕生した新しいエースであると思います。
四角いジャングルとも言われるリングの王者として駆け回る新しいターザン、オカダカズチカ。
そしてその隣には心強い味方の後藤洋央紀が立っていました。
各地で行われている激しい鷹木信悟との前哨戦は名古屋でもファンをどよめかせていましたが、僕の印象には「後藤洋央紀、めっちゃ絞ったな!!」が強く残りましたねぇ。
もちろんLA修行から戻って絞ったことは映像で見ていますし、G1も全試合見ているのでもう見慣れたつもりでしたが・・・現地で生で見ると今年の前半と比べても全然違いますね。
全日本プロレスだったらジュニアだよなぁというぐらいの絞り方になっていましたが、やはりその分だけスピードが増しているとは感じました。
対戦したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに負けないぐらいカッコよくスタイリッシュなCHAOSコンビでした・・・けどさ、CHAOSって名前は混沌とか無秩序とかにも使われるわけでね・・・
中邑真輔がいなくなり、今のベビーヒールというか『完全にベビー』の状態がこれから5年続くならCHAOSの看板はいらないなぁとも思いました。
ジェイホワイトが加入した時の不穏な空気はCHAOSを感じましたが、今のCHAOSにはCHAOSを感じませんからね。
新日本プロレスの歴史の中にも、ファンの中にもCHAOSというユニットはとても重要で何十年後も語られるモノであることは間違いありませんが、今のオカダカズチカをトップとするユニットとしてはあまりにも適さないネーミングです(笑)
2020年まで引っ張る名前ではない、と思うファンも少ないないのではないでしょうか。
一時期のハロウィン仕様のようなペニーワイズを感じさせる風船オカダカズチカにはCHAOSを感じたんですけどね・・・。
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