東金アリーナで開催された辻と上村、成田と海野のヤングライオン杯公式戦は印象に残る2試合でした。
辻と上村の同期対決は薄っすらと体を纏う闘志のようなものが大袈裟ではなく見えたような気がしますし、上村の完成度の高さと辻の野性的なパワーの対比というのはこれからもずっと見続けたいと思える魅力があります。
新日本プロレスのこれまでのレールで言えば上村の方が出世しそうではありますが、辻タイプが天下を取る新日本プロレスも僕は見てみたいなぁ・・・。
この試合の見所は辻のジャイアントスイングでした。
馳浩が今でも20回転するという事実がある中で4~5回転では寂しいものがありますが、最後はそのままぶん投げる系のジャイアントスイングですのでダメージは上乗せされることでしょうし、ジャイアントスイングから派生したスケールの大きな動きなんてのを開発できれば辻の代名詞的な技になるかもしれません。
成田の肩はカウント2.9で上がったように見えたが・・・
海野と成田、もうこのカードだけでもお金が取れるようになってきているヤングライオン対決。
技術の攻防、バチバチした気合いのぶつけ合いと熱い戦いでしたが、海野のジャーマンを成田はカウント2.9で返したように見えました。
お客さんもどよめいていましたし、レフェリーが指示を出してもゴングを鳴らすまでの「え?決まった?」というような戸惑いの間もあり、かなり際どいものであったことは間違いありません。
実況がサポートするように「3つカウントが入ってから肩が上がったので海野の勝利です」と説明的だったサポートは「さすが村田さん」と思ってしまいましたが、、、僕の目だと何度見直してもカウント3の前に肩が上がっているように見えます。
映像の角度的に見ずらいですし、どちらにしても際どいのですが・・・
試合後の成田は『オイ、今の、今の納得いかねぇぞ。俺は返した』とコメントをしていますが、ヤングライオンはあまりこういう発言をしませんし、そもそも海野はフィッシャーマンで倒したかったのではないかと思うんですよねぇ(笑)
ヤングライオン杯はヤングライオンの数少ない「自分が勝負を決めるシングルマッチ」ですから、ここでヤングライオンの今の時点の必殺技で勝ち進んでいくことでブランディングしていけるという部分もありますから。
まぁ、何にしてもこれでヤングライオンもいきなり混戦ムードになってきましたし、全試合を終えた日に「優勝決定戦」がある可能性がありますから『9月は内藤でもジェイでも飯伏でもなくヤングライオンの月だった』と言われるような熱い戦いを続けてほしいですね!!
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