インターコンチネンタルとIWGPの二冠への野望を最初に口にしたのは内藤哲也でしたが、今では飯伏幸太とジェイホワイトも二冠を狙うことを宣言しています。
選手もファンも盛り上がっている中ですが、そう言えば新日本プロレスとしては「東京ドームでダブルタイトルマッチをしますよ」なんて発表はまだしていないわけです。
新日本プロレスとしては「ベルトを増やしてタイトル戦だらけにすれば集客ができるぞ」という考えでベルトを増やし続けているわけですが、、、これがまた甘い考えかと思っていたのに成功してしまっているのでベルトの統一なんてされてしまうと困るわけです。
ですが、内藤・飯伏・ジェイの発言とファンの盛り上がりを無視することは新日本プロレス様と言えども難しいでしょう。
それを100%理解しているであろう内藤哲也が試合後のマイクで新日本プロレスに問いかけました。
新日本プロレスに、早急に回答をいただきたい。来年の東京ドーム大会で、IWGPインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座、ダブルタイトルマッチを果たして開催するのか? それとも開催しないのか? いったいどっちなんだろうね!?
2冠を最初に口にした内藤に飯伏とジェイが同じ目標を口にして追いついて来たところで、またここで一歩先を行く内藤哲也のセンスは流石です。
しかもジェイ組に勝利した上で、G1覇者なのにシリーズにまだ参加していない飯伏幸太がいない会場でこれをやるのですから、ファンの印象としての内藤は「大股開きで3歩先へ」進んだのではないでしょうか?
要するに「ダブルタイトルマッチが開催されない」のであれば、インターコンチネンタル王者を防衛し続けても二冠となるチャンスが来ないので「飯伏幸太の持っているIWGP挑戦権利書を狙いますよ」と。
それであればイッテンヨンで少なくともダブルタイトルマッチではなくても、IWGP王座にIC王座がICを懸けずに挑戦するという形は取れるからね、ということでしょう。
ただ、新日本プロレスが「1月4日の東京ドーム大会後の時点でのIWGP王者とIC王者が1月5日にダブルタイトルマッチを行う」と決定するのであれば、インターコンチネンタルを防衛し続ければ二冠になるチャンスが巡ってくるので権利書を狙うことはありませんよと。
嘘偽り無く、カッコつけることもなく、ただ当たり前の条件判断から出た結論を内藤哲也は語っているだけなのですが、この当たり前の主張が「凄い主張をしているように見える」ことができるナイスタイミングでのマイクだったと思います。
これだから内藤哲也は面白い・・・。
制御不能に臨機応変という矛盾を平気でこなしてしまえるからこそ、彼はカリスマなのでしょう。
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