G1最終日に石井とYOSHI-HASHIを裏切りBULLET CLUB入りしたKENTA。
G1中はKENTAと棚橋、飯伏、オカダとの友情が芽生えたようなシーンがあっただけに、石井を裏切っても今ひとつピンと来ませんが石井がNEVER王者であることを考えれば、やはりNEVERには柴田勝頼の血と汗が染み込んでいるわけですから実質的にKENTAが裏切ったのは他の誰でもない柴田だったのでしょう。
石井と柴田は何度も激闘を繰り広げて来ていますし、口には出さずとも石井の中にも柴田への気持ちがあるはずです。
絶対に負けられない、いや、制裁マッチのような試合になっても何もおかしくないぐらいの表情で入場する石井。
そしてKENTAに対してこれ以上ないほどの鋭い眼光を送る。
KENTAに関してはBULLET CLUB入りしてここで負けてしまえば、何のために新日本プロレスに来たのか？また迷子になってしまうのではないか？そんな背水の陣でもあり、彼もまた絶対に負けられない立ち場。
そんな二人の試合は序盤から激しい打ち合いとなりましたが、、、何かこの試合変だ。
KENTAは脳震盪を起こしたのか？アクシデントがなければ説明がつかない試合・・・
１つ気になっていたのはKENTAのコンディション。
G1では正直、日本のファンが覚えているKENTAではありませんでしたからね。
試合序盤にビッグブーツが石井の顔まで届かず、フライングラリアットも微妙で会場が静まるというシーンがいきなりあったので「おいおい・・・」と思いましたが、その後はのらりくらりとした動きと鋭さの緩急をつけて石井を追い込んでいきました。
しかし、強烈な蹴りが入ったことでスイッチの入った石井はKENTAをコーナーに追い詰めて喉元に強烈な逆水平チョップを叩き込む。
沈むKENTAを引きずり起こしてまた打ち込む。「お前はその程度の覚悟で来たのか？」という声が聞こえるかのような攻撃。
ここからKENTAも強烈な蹴りで真っ向勝負をして、名勝負になる予感がしましたが・・・
あの名古屋でのオカダ戦を思い出してしまうようなシーンが出てしまいました。
打ち合いの中でKENTAが一瞬動きを止めて、妙な間が開いてからのローリングラリアットを石井に打ち込みましたが、威力が無いというか触っただけのような攻撃に。
更にロープに走った石井に抱きつくようにKENTAが飛び込み、何もせずに倒れる。
これには石井も「？」という状況でしたが、そこからラリアットを見舞ってある意味様子見のような状況になりましたが、流石に歓声が小さくなっていきました。
そして、石井のブレーンバスターを背後に回るでも食らうでもなくおかしな体重移動をしたことで石井の首が折れそうになるような危険な落ち方に・・・
ここから暫くグダグダの状態になり、明らかに動きがおかしいKENTAが動けなくなったところでタマ・トンガとタンガ・ロアが乱入。
そして何やかんやしている間にgo 2 sleepでKENTAが勝利してNEVER王者に。
正直、これは酷い試合でした。
プロレスファンとして書きたくないですが、試合終盤はずっとKENTAが石井にへばりついて何かを話しかけていましたし、名勝負製造機の石井の試合としてはワーストマッチとして歴史に残るのでははいでしょうか。
KENTAが脳震盪を起こしていたというアクシデントがあったのかもしれませんし、そうでないと説明がつかないぐらいの試合になってしまいましたが、全くそういうことではなくこの試合になったのであればちょっと擁護できないですね・・・
プロレスランキング
