最初のSUPER J-CUPを見たのは14歳の頃。
プロレスファンになって3~4年目というところでしたが、この大会で数年間で得たプロレスへの常識が壊されたような記憶が残っています。

TAKAみちのくの宇宙人プランチャの衝撃、ハヤブサのトペコンヒーロのカッコよさ、知らなかった選手たちへの驚きもありました。
そしてライガー、ワイルドペガサス、ブラックタイガーの戦いというのは何歩も先に進んでいたと思います。

今の新日本プロレスや多くの団体での「2019年現在のプロレス」というのは「90年代新日ジュニアの発展系」だと思います。
これは世界のレスラー達もそうですが、この時代のジュニアの戦いに影響を受けた選手は数え切れないほどいるでしょうね。

世界中に衝撃を与えたSUPER J-CUPですが、今まさにアメリカでSUPER J-CUP 2019が行われています。

1回戦は期待していたロッキーロメロがソベラーノJr.に敗北。
ベストオブザスーパージュニアで素晴らしい名勝負を繰り広げたロッキーロメロがジュニアのトップ路線に戻ってきてほしいという願いを持っていたのですが...やはり本人的には一歩引いたポジションに美学を感じているのでしょうか。

クラーク・コナーズとTJPはTJPが勝利、田口とジョナサングレシャムは田口の勝ちと順当。

エルファンタズモとロビーイーグルスは個人的にはロビーが本隊(CHAOS)の新しいジュニアの顔となってほしいと思っていましたが、エルファンタズモに敗北。

飛躍を懸けて挑んたYOHでしたがドラゴンリーの前に敗北、オスプレイは超ハードスケジュールの2019年に屈することなくアメージングレッドに勝利。

個人的に嬉しい結果だったのはSHOが石森に勝利したことです。
SUPER J-CUP2019はSHOの大会と言われるような結果にしてほしいのです...

SHOには石森→オスプレイ→ファンタズモ→ドラゴンリーとジュニアのトップを4タテしてIWGPjrを射程圏内に入れてほしいです。

折角の好敵手となった鷹木信悟はヘビー転向をしてしまいましたが、いつかの再会のためにもIWGPjrを手にしておいてほしいですからね。

残念な結果としてはBUSHIが1回戦で敗退したことです。

ロスインゴ勢がG1で優勝決定戦まで行くことができず結果を残せなかった中ですし、鷹木信悟もヘビー級転向してしまったのが今の状況。
高橋ヒロムが未だ欠場をしている中でロスインゴのジュニアはBUSHI1人だけなのですから、ここで結果を残してほしかったですね・・・

高橋ヒロムが戻ってきた時に「ヒロムより上の立ち場」にBUSHIがなっている方がヒロムにとっても目標が増えてよかったと思いますし、これでヒロムが1年以上ぶりに戻ってきて「はい、BUSHIさんはロスインゴの一番下です」となるとファンの反発も少なくないはずです。

ロスインゴ初期メンバーなのに新加入する選手が自動的にBUSHIの上に行くシステムというのもね・・・

「ああ、これで、俺の『SUPER J-CUP』、アメリカで散ったよ。でもな、長い目で見たら、まだまだチャンスはあるんだ。俺は終わってない。それだけ」

というコメントを残しているBUSHIですが、本人が口にしたようにライガー・タイガーマスクより上の新日本プロレスの代表的マスクマンになってほしいですし「長い目で見たら」「まだまだチャンスは」と話していますが、ライガーさんの引退まであと4ヶ月少々しかありません。

「新日本プロレスのマスクマンは俺がいるから大丈夫だ!」とライガーさんに突きつけることができるチャンスは、このSUPER J-CUPで優勝する道しかなかったと思うだけに、1回戦敗退というのは悲しいです。


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