EVILとともにSANADAも負け越し...ファレの丸め込み大絶賛の流れには警鐘。

開幕戦でザックと超名勝負を繰り広げ、そしてオカダカズチカに初勝利。
それでもSANADAの夏は早々に終わっており、G1で結果を残すことはできませんでした。

それでも最終戦に勝利して勝ち越しで終わることが最後の希望・・・だったのは1つ前の試合を戦ったEVILと同じだったでしょう。

ロスインゴの仲間でありパートナーのEVILが巨人ランスアーチャーに敗れて負け越しを確定してから数分後。
SANADAもまた巨人ファレとの戦いのためにリングに上がりました。

試合は当然のように介入してくるチェーズ・邪道をパラダイスロックで封印し、ファレに対しても力で引けを取らない強さを見せていたSANADAでしたが・・・最後はまさかの丸め込みで敗北。

これにて、EVIL・SANADA、そして鷹木信悟も含めてG1で負け越し。
内藤哲也はまだ優勝決定戦のチャンスを残していますが、いくら素晴らしい試合でインパクトを残しても負け越しは負け越しです。

特にEVILとSANADAはこの結果でタッグ路線に戻り、秋のワールドタッグリーグで結果を残し、ドームでタッグタイトル戦となれば全く何も前進していないことになります。

G1の内容を見れば未来は明るい。
しかし今日のEVIL・SANADAの敗北はロスインゴの停滞、いや後退すら予感したファンもいるのではないでしょうか。

SANADAが1人で試合をしているような最終戦とファレへの絶賛に待った。

このG1は当然全試合を見ているわけですが、申し訳ないですがファレはもう少し変わってもらわないと・・・というのが本音です。

一度は体重を絞ってやる気を見せましたが、どう見ても体重は元に戻っています。
試合の大半は介入がないと成立しないぐらい他力本願になっていますし、今日の試合で言えばSANADAが3人を相手にして1人で動き回って1人でやられて1人で負けている悲しい一人芝居に見えました。

もちろんファレの丸め込みという、巨大な外人選手が細かい技を使うというのはプロレスの魅力の1ですし、この路線を貫いていくのであれば期待感は上がるのかもですが・・・それでもその1つのシーンだけを見て「ファレ凄い!」となってしまっては、他にG1に出場できなかったレスラーにも失礼なのではないかと。

珍しいことをすればOKということではないですし、ファレというのはあくまでもあの体格でスピードがありパワーは当然あるというのが魅力です。
あそこまで増量してしまう前にはもっと動いていましたし、BULLET CLUB初期のファレが相手に与える絶望感は凄いものがありました。

そもそも「ファレに求めるものってこれですか?」という印象なんですよ。
消化試合で面白い終わり方をしたから大絶賛されているのかもしれませんが、じゃあオカダをスモールパッケージホールドで丸め込んでIWGPを奪取してそこから丸め込みだけで防衛していくファレを見たいのかなと。

正直、同じ大型外人のランスアーチャーがあそこまで動けて凄い試合をしているので、そこで比較されない為の戦い方にしか見えないのです。

特にファレのファンの人がファレに求めているものがこれだというなら、じゃあこれまでのファレをどう思っていたのか?となってしまいます。

あくまでも怖くて強いファレが「こういう裏技もあるんだぞ」というスタンスじゃないと、矢野通のように「勝ち星の調整役」という使われ方しかされなくなってしまいます。

ファレの強さや凄さ、タイトル戦線にいても当然だったあの存在に戻ってほしいのですが。


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