IWGP王者オカダとの戦い。
それも優勝決定戦進出を決める戦いとなればIWGPタイトル戦よりも重い意味があったかもしれません。
「IWGPは最強。インターコンチネンタルは最高。」
そんな言葉で今年の前半はインターコンチネンタルと内藤哲也との物語を歩んでいた飯伏でしたが、気がつけば「最強」との戦いに挑むことになっていました。
出し惜しみすることがない試合だったというべきなのか、出し惜しみする余裕なんて1つもなかったというべきなのか。
オカダも飯伏も自分がこれまで磨いてきた武器を全て開放したフルスロットルでの戦いを見せました。
その中でもオカダのレインメーカーに関してはいつも以上のインパクトで飯伏に叩き込んでいましたし、ドロップキックも顔面を打ち抜きました。
そんな最強を背負って戦うオカダが終盤で徐々に優勢になっているかのように見えましたが、「最高」を背負って戦ってきた飯伏の背中を今は内藤哲也が持つインターコンチネンタルが少しだけ押したのかもしれません。
強烈な蹴り、ぶん殴りラリアット、そして「あれはVトリガーか?」と思うような強烈な顔面への膝蹴り、そしてカミゴェ。
それでも1度はカミゴェをカウント2で返したオカダでしたが、追撃の2発目を返すことはできませんでした。
崩れ落ちる最強の上で最高が勝ち名乗りを受け、飯伏幸太は優勝決定戦を戦う権利を得ました。
オカダカズチカが更に進化していくきっかけとなるG1
G1クライマックスは決勝戦より決勝戦進出をかけた試合が面白いという傾向はありますが、それにしても壮絶な試合でした。
誰しもが将来的にこの二人がIWGP戦を行う想像をしたことと思いますし、飯伏時代が近づいていることを感じたと思います。
またオカダに関しても「SANADAさんと東京ドームで」なんてことは言ってられなくなったでしょう。
仮に飯伏が優勝できなくても東京ドームまでにIWGP戦が行われる可能性が高いですし、どうやっても避けることができない相手になるはずです。
ただ、それでまたオカダカズチカが進化する可能性も十分にあることでしょう。
凱旋してからレインメーカーを武器に絶対王者になったオカダでしたが、飯伏との戦いでわかるようにそろそろ技としては限界なのかもしれません。
2012年から7年間「ほぼ挫折をしてないオカダ」にSANADAや飯伏のようなライバルが出てきたことで、オカダも更に上の強さを求めていくはずです。
そんな未来も楽しみにしつつ・・・さあ!飯伏幸太と優勝決定戦で戦うのは内藤か、後藤か、モクスリーか、ジェイなのか。
令和最初の夏が燃え尽きるまであと少し!!
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