WWEのスーパースター、ランディーオートンが奥様になんとも美しいRKOを食らうという動画がインスタグラムに掲載されて世界中で話題となっています。
「おー、すげー!」なんて僕も思って3回ぐらい見ていたのですが、そこでまたしても頭に浮かんだテーマがプロレスとヴィジュアル系というワード。
このブログでは過去に何度か「今のプロレスファンってヴィジュアル系バンドのファンだった子が流れてきてないか?」という予測を書いてきています。
これは全く悪い意味ではないですし、僕自身小学生の頃からヴィジュアル系バンドのファンでありプロレスファンだったということもあって「人を引きつける共通点があるのでは?」と思ったからです。
例えばプロレスにおける「ユニット」というのは「バンド」と近い雰囲気があります。
そしてプロレスもヴィジュアル系バンドも派手でキャラがしっかりありますし、やはりカリスマ性というか宗教に近いような人の引き付方ができる人たちです。
試合とライブはお客様との戦いという側面もありますし、またお客様も一体となって楽しんで汗をかいてということもそうです。
そして素晴らしい音楽(試合)だけでは人気とならず、個性であったり性格であったりも含めてファンが付くということも同じ。
ファンはその歌詞(技やコメント)などに共感したり影響を受けたりしながら夢中になっていくというところもそうでしょう。
また、プロレスは格闘技と比較されがちですが、ヴィジュアル系バンドは正統派なロックバンドなどと比較されがちです。
強さだけを求める格闘技と強さだけでは成立しないプロレス。
演奏技術を求められるバンドと、演奏が上手くても人気が出るわけではないヴィジュアル系。
何かとプロレスとヴィジュアル系の共通点は多いと感じるのです。
ところで、なぜランディ・オートンの奥様の動画を見てそんなことを考え始めたかと言うと・・・
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プロレスラーやヴィジュアル系バンドメンバーが結婚を隠す傾向にある理由
ここ最近ではオカダカズチカが結婚を発表したりしていますし、ヴィジュアル系バンドでも大御所になってこれば結婚を隠すことはありませんが、広く見れば「否定はしないまでも発表はしないし、できれば知られたくない」というのが本音でしょう。
まず単純な理由としてはどうしても女性ファンが減ってしまうことです。
別にその選手やアーティストと結婚したいわけではないが、誰かの旦那さんとなってしまい生活感が出てしまうことを嫌うファンは少なくありません。
考えてみるとプロレスもヴィジュアル系も非日常感が魅力の1つですから、それは仕方がないところです。
また、己の自信であったり会社からの評価も影響すると思います。
「結婚したからと言って俺は人気が落ちない」と思う人間なら公表しても問題ないでしょうし、会社がそういう判断を下せばそれだけ評価が高いはずです。
ですが「こいつから女性ファンを省いたら人気が相当落ちるな」という状況であれば当然公表したくないでしょう。
もちろん、超ヒールなレスラーや口から血糊を吐きながら歌うボーカリストが「結婚しました」なんて言うとキャラが壊れるので隠すというケースもあるかと思いますが、大きく見れば「結婚という事実が本人の評価を下げてしまう場合」には隠さないといけないのではないかと思うのです。
なので超一流のプロレスラーや、ヴィジュアル系の大御所であるXJAPAN、LUNA SEAやヴィジュアル系というくくりからは少々ズレるところがありますがGLAYやL'Arc~en~Cielなどはメンバーが結婚しても人気に大きな影響は出ませんでした。
というかyoshikiさんなんてデビュー当時から恋の噂は多々ありましたが、ずっと人気でずっとカリスマですからね。
「そんなことは関係なく、俺は素晴らしいものをファンに提供している。そこで支持されているし自信がある。」というレベルに達した存在だけに許されるモノだと考えると、今のプロレス界やヴィジュアル系バンド界ではそれは難しいのかもしれません。
しかし非日常を求めるファンは破天荒なエピソードを求める
そうは言いながらも、プロレスラーにしてもヴィジュアル系バンドメンバーにしても「地方各地では遊びまくっている」「女に囲まれてハーレム状態」みたいな光景には憧れますし、そういうエピソードを求めてしまいます。
要するに生活感がなく非日常的な生き方をしているから憧れるところあるわけなので、今の時代には逆行していますが真面目な恋愛や結婚ではなく「遊び倒してもう大変!」ぐらいの状況の方がカリスマ性が出てしまうわけです。
異性絡みだけではなく、例えばプロレスラーが旅館を1件潰したとか10人で居酒屋の酒を飲み干したとか、ヴィジュアル系バンドが宿泊先のホテルでワンフロアーを破壊したとか・・・「yoshikiさんお断りの店」があるとか、そういう伝説のような話にワクワクしてしまうのです。
もちろん今の時代では大問題になりますが・・・プロレスファンもヴィジュアル系ファンも超子供で超大人な人たちが多いと思いますので、求めるものが非日常になるのは仕方がないところなのかなと思います。
※超子供で超大人だからこそ、不祥事などがあった時に寛容なのではないかとも思うんですよね。
こういった面倒なファン(褒め言葉)が集まるというところでもプロレスとヴィジュアル系というのは近いものを感じるわけですが、そう考えるとこの先にこの2つのジャンルはどうしていけば再び日の目を見ることができる団体(バンド)が出てくるのか?ということにも共通点があるかもしれません。
プロレスの必要性、プロレスである理由
まず大前提として新日本プロレスに関しては現在飛び抜けている状態で、プロレスブームと言われる昨今ですがイコールそれは新日本プロレスブームという状態です。
ヴィジュアル系のバンドでいえばXJAPANやLUNA SEAのような大御所という存在でしょう。
ただ、音楽とプロレスの大きな違いは違法ダウンロードだと思うのです。
ヴィジュアル系だけではなく音楽業界の衰退は違法ダウンロードや動画サイトなどにアップされてしまうことで単純に売上が激減しています。
なのでCDに握手券をつけたりしないと売れないですし、同じ曲のアレンジ違いやジャケット違いで沢山の商品を出すしか無くなったわけで「音楽がオマケ」になっている形になってしまいました。
また、ヴィジュアル系という形式に関しても「ヴィジュアル系である必要性」をやっている側も見いだせなくなっているように感じます。
ヴィジュアルと通して表現するという形から「化粧をしたいだけ」になってしまっては必要性が消えてしまいます。
プロレスに関しても「プロレスである必要性」が最も重要なのではないかと思うのです。
今の時代にプロレスやヴィジュアル系バンドを好きな人は本気で心底好きな人達ばかりでしょう。
なぜそこまで心から好きになるかと言えば必要性を感じているからではないでしょうか。
新日本プロレスが暗黒時代と呼ばれていた時は「プロレスである必要性がないプロレス」をしていました。
信念のない物には誰も憧れませんので衰退したのは必然だったと思います。
そんな中で棚橋弘至が「俺はこのリングでプロレスをやります」と叫び、それを貫いたからこそ新日本プロレスは蘇ったのだと思いますからね。
まずはその必要性、そしてヴィジュアル系バンドもプロレスも共通している海外戦略、この2つが必須になっている上で・・・もう1つはやはり「宣伝力」でありそれは「資金力」だと思います。
誰も見ていない倉庫で最高の試合が行われていても誰も気が付きません。
1人の部屋で素晴らしい音楽を作って流していても誰も気が付きません。
10%の心に突き刺さるプロレスを10000人に見せれば1000人のファンが誕生します。
ただ50%の心に突き刺さるプロレスを1000人に見せても500人のファンしか生まれないのです。
そんな中でやはりファンがどこまでジャンルを広めるかということが重要になると思うのです。
これまたプロレスファンもヴィジュアル系ファンも「対象が人気になると距離感を感じる」性質がある人が多いですが、自分が好きなものを沢山の人が好きになってくれるということに喜びを感じることも楽しいことなのです。
どちらもファンが閉鎖的という部分は確実に今の状況を作ってきた一因だと思いますし「流行ってないモノを好きな自分は特別な存在」という形で自分だけが気持ち良くなっていたら自分が本当に好きなものが無くなってしまうものですからね。
例えば自分の友達を1人プロレス会場に連れて行くだけで500人が1000人になるわけです。
その中の増えた500人から何人をファンにするかはリング上で戦うレスラーの力量なわけじゃないですか。
夜中にこっそり1人で食べるショートケーキは美味しいですが、自分が大好きなショートケーキを「美味しい」と気に入ってくれる人がいるときの喜びも美味しさですし、もし自分しかそのショートケーキを知らなかったらそのお店は無くなってしまいますからね。
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