お得意のパワーファイター狩りで内藤が可能性を残して最終戦へ

「人間ってこんなに飛ぶんだ...」
ジェフコブが内藤を担いでぶん投げ、内藤が空中でくるくる回って落下していく1~2秒の間にそんなことを思いました(笑)

このG1でジェフコブは結果を残せませんでしたし前半戦はかなり調子が悪い印象だったのですが、終盤にかけては持ち味がどんどん出てきましたしエルガンの代役というようなことではなくジェフコブの良さを見せることができたと思います。

さて、開幕連敗だった内藤哲也ですがこの勝利で勝点10まで到達。
やはり運命は内藤哲也を選ぶのか?可能性をたっぷり残した状態で日本武道館での公式戦最終日へ挑むことになりました。

ここでは気になる優勝決定戦進出へのパターンを確認しておきたいです。

内藤哲也、優勝決定戦進出への条件

Bブロックで可能性を残している勝点10の選手は内藤哲也、後藤洋央紀、モクスリー、ジェイの4名。

最終戦のカードは内藤VSジェイ、後藤洋央紀VS鷹木、モクスリーVSジュースとなっています。

内藤が負けた場合は当然敗退が決定となりますので、勝利することがまず最低条件ですね。

その上で後藤洋央紀が勝利、モクスリーが負けとなると勝点12で内藤と後藤が並びますが直接対決で内藤が処理しているので内藤が優勝決定戦へ。
逆にモクスリーが勝利、後藤が負けた場合は直接対決で内藤は負けているのでモクスリーが優勝決定戦へ。

難しいのは後藤勝利、モクスリー勝利、内藤勝利で勝点12で並んだ場合。

・後藤はモクスリーに勝利し内藤に負け
・内藤は後藤に勝利してモクスリーに負け
・モクスリーは内藤に勝利して後藤に負け

○内藤-後藤
○モクスリー-内藤
○後藤-モクスリー

直接対決で三つ巴状態になっていますので、一応現在の新日本プロレスのルールでは「臨機応変に決定する」というような曖昧なものですが、昔は「試合時間が短い順」などで優劣を決めるときもありましたね。

試合順が決定するまではどういう流れになるかわかりませんが、仮に内藤とジェイがメインだった場合にそれ以前にモクスリーが勝利すれば内藤の可能性は「後藤に勝ってもらう必要がある」ということになったりしますし、1日の中でドラマが生まれるのが混戦最終日の面白さでもありますね。

令和初、G1クライマックスの優勝決定戦のカードは?

Aブロックに関してはオカダor飯伏の勝者で決定となりますので、アクシデントが起きない限り優勝決定戦のカードが絞られました。

オカダ VS 内藤
オカダ VS ジェイ
オカダ VS 後藤
オカダ VS モクスリー
飯伏  VS 内藤
飯伏  VS ジェイ
飯伏  VS 後藤
飯伏  VS モクスリー

個人的にG1を1回目から見ている立ち場としてG1決勝のイメージというのは...あまり多くないカードの方が多いのかなぁとは思います。
ただ近年の新日本プロレスは「リマッチ」という言葉に引き寄せられて行くので...(笑)

このカードをパッと見て思ったこととしては「内藤が戦うべき相手と場所か?」ということ。

内藤が二冠王になるべく東京ドームに権利証を持ち進んでいった先のイッテンヨンにオカダがいる方がイメージが湧きますし、飯伏幸太との対戦になったら今年4度目となりますから流石にリマッチにも限度があると感じてしまいます。

また、個人的な思いとしては内藤がオカダに勝利してG1優勝→ドームで負けるという嫌な予感がありますので・・・それこそ内藤が公式戦で倒している後藤とジェイ(内藤が決勝に進んでいるならジェイに勝っているはずなので)が優勝してくれて、権利証への挑戦を主張してもらったほうが・・・

ジェイに関してはオカダとはMSGのリマッチとなりますが、飯伏との戦いであればこれは新鮮です。
組み合わせ的にも本隊とBULLET CLUB、ベビーとヒールと明確でもありますからね。

後藤が進んだ場合は対オカダという『本来ならオカダを倒すために、変わるためにCHAOSに入ったんだろ!』という元々の目的に対して動き出せることになります。
また後藤と飯伏というのも新鮮なカードですし名勝負になる予感もありますね。

モクスリーが進むことはあるのかどうか・・・
オカダVSモクスリーなら完全に世界へ向けての試合となり話題にもなると思いますし、飯伏とモクスリーなんてのはある意味博打的なカードになりますがこれもG1らしいと言えばG1らしい。

先日、新日本プロレスワールドで2014年西武ドームでのG1決勝戦オカダ・中邑のCHAOS対決がアップされたので、オカダと後藤のCHAOS対決へ運命が動いているような気もしなくありません。

また、リーグ戦の勝ち負けから「秋にもう1度見たい試合」「ありそうなリマッチ」なんてところで考えるとジェイ優勝→後藤・石井と防衛戦や飯伏優勝→EVIL・KENTAと防衛戦なんて流れが生まれるでしょうから、G1の優勝決定戦=終わりではなく始まりなんですよね。

ただ個人的には権利証システムは今でも好きではないので、オカダ優勝からの廃止宣言もいいのかなぁなんてことは思っています。

オカダも権利証廃止を掲げてIWGP王者としてG1に参戦して未遂に終わっているという過去がありますので、その回収を令和元年にしてG1を「イッテンヨンの前フリ」ではなく「真夏の最強決定戦」という元の場所に戻してほしいなぁと。


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