G1が最後まで盛り上がるかどうかは敗退決定のSANADA次第

G1クライマックス大阪府立体育会館初日。

すでに敗退した選手もいれば次戦の構成上の問題で前哨戦にならない試合もチラホラという大阪大会になりますが、重要な終盤戦であることに間違いない2日間になりますね。

初日はジュース・ヘナーレと成田・辻からスタートします。
ジュースはタイチとの前哨戦にはならずにヤングライオンとの試合ですが可能性を残すためにここで気持ちよく勝利して翌日に挑みたいところ。

2試合目は石井・後藤・YOSHI-HASHIと矢野・コブ・本間。
石井と矢野、後藤とコブの前哨戦となるカードですが、面白いのはCHAOSの3人VSCHAOSの矢野・ROH・本隊の本間というこの時期しか見ることができない試合ということでしょうか。

矢野とコブは魅力的なレスリングタッグですね。
コブはオリンピック代表、矢野は国体優勝や全日本選手権でフリーとグレコローマンの両方を制覇してますから普通にタッグを組んでも面白いコンビだと思います。

3試合目は内藤・鷹木・BUSHIとタイチ・鈴木・金丸。
表面的にはロスインゴと鈴木軍の試合ですが、翌日に内藤と鷹木は直接対決を控えています。
「鷹木の夏を終わらせるのが楽しみ」という内藤だけに何かアクションがあるかもしれません。

一方のタイチはジェイに負けて試合後に錯乱したようなコメントを出していますが「総力戦だ」という言葉が飛び出しているだけに、こちらも何かキナ臭いです。

4試合目は仲良く矢野に二人三脚をさせられたモクスリーと海野とジェイ・オーエンズ。
モクスリーとジェイは前哨戦ということになります。

ジェイは負ければ地獄、勝つしか無い状態ですので前哨戦から色々と仕掛けるでしょうし、ジェイが勝たないと困る選手も多数いるだけにこの日と翌日ばかりはジェイに大きな声援が飛ぶのではないでしょうか?

ここで少々余談ですが...

もしかするとですよ、雰囲気として感じているだけなのですがG1の個人闘争よりシリーズを通してのユニット抗争の方が今はウケがいいんですかねぇ?

こんなにメンバーが揃った割には通常シリーズの時の方がファンの声が盛り上がっているような気が...

多分、気のせいですね。

メインイベントの結果次第で脱落者が大量発生の可能性も。敗退決定しているSANADAの締めは見たくないが・・・

G1クライマックス公式戦のスタートはKENTAとファレからスタート。
すでに敗退が決まっているファレですが爪痕を残すにはKENTAを葬りたいところでしょう。

ただKENTAはオカダの黒星待ちですがまだまだチャンスがありますしファレにgo 2 sleepは無理でもGame Overなら対応できます。

6試合目のザックとランスアーチャーは敗退決定同士の試合となります。
NEXTがあるような二人でもないですので、盛り上がりには欠けますが、鈴木軍対決は面白い試合が多いのでその点は楽しみです。

7試合目は敗退決定のオスプレイとまだ少しの望みがあるEVILの試合。
ジュニア王者としてもBOSJ優勝者としてのプライドもズタズタのオスプレイがEVILを相手に結果を残すことができるのか?

もちろんEVILは負けてしまえば敗退が決まってしまいますので、SANADAとEVILと鷹木は最終戦まで持たずに終了となってしまいます。

ロスインゴをそんな状況にはしたくないでしょうし、開幕戦で生え抜きの意地を見せることやストロングスタイルはバリバリ生きていると言葉にするなど新日本プロレスを見せるということに拘っているだけに何とか可能性を繋いでほしいところです。

8試合目は棚橋弘至と飯伏幸太の「昨年の優勝決定戦のカード」となります。

なぜそんなカードがセミなんだ?と棚橋が不満を口にしていることもありましたが、メインがオカダと「敗退が決まっているSANADA」なのですからファンから見ても「逆じゃないかい?」とは思うのではないでしょうか。

ところで、棚橋と飯伏は勝点8同士ですが状況が違います。

飯伏は負けたとしても残り2戦(最終戦がオカダ)を勝てばオカダが2連敗しているなら優勝決定戦へという道がありますが、オカダに負けている棚橋はかなり不利な状況となります。

※KENTAと勝点が並ぶとどちらもダメです。

だからこそ「棚橋が抜けそう」な予感も逆にしてしまうのですが、ここはこれからの時代のためにももう1回「カミゴェ」をしてほしいなと個人的には思います。

メインイベントは全勝のオカダと敗退決定済みのSANADAの試合。

個人的には「SANADAが勝つことでEVIL(以外も)可能性が残る」というだけの試合ですね・・・

重要な試合、タイトルマッチではオカダが全勝していてG1でSANADAが消化試合になっている時に勝利するなんて形での初勝利は正直見たくないというのが本音です。

ただAブロックが面白くなるにはSANADAに勝ってもらわないといけないですし・・・
でも、これで11月にオカダとSANADAのタイトルマッチというのも「年に何回やるのさ!」という印象になりますので、SANADAが可哀想に思えてしまいます。

勝点10同士ぐらいでこのカードなら興奮度MAXでしたし、恐らくそういう状況を期待していたファンも多いだけにSANADAの失速は本当に残念でした。

もしSANADAが勝利したとして、すでに敗退が決まっている状態で「世界で一番大阪が好きです」で締めるのも罰ゲームのような光景です(苦笑)

ファンもどういう顔で見たらいいのかわからないですからねぇ。

SANADAが勝利することで喜べるのがSANADAのファンではなくEVIL・棚橋・飯伏・KENTAのファンというのも辛いところなのかなと。

ただ、それがリーグ戦なんですけどね。

オカダが勝利した場合に三つ巴の可能性が?

しかし当然オカダが勝利するという可能性も十分にあります。
この場合は勝点14となりますので、棚橋は飯伏に勝利していても敗退が決定。
当然飯伏も敗退が決まりますし、EVILも敗退が決まります。

そしてKENTAも直接対決で負けているので、オカダが優勝決定戦確定ですね。

飯伏勝利+オカダ勝利であれば可能性は2人になりますが、その場合はオカダがEVILに敗戦+飯伏がザックに勝利になって最終戦で飯伏が勝点12+オカダが勝点14で飯伏勝利で優勝決定戦へ、引き分け以上でオカダが優勝決定戦へとなりますね。

KENTAも勝点14となると・・・どうやって決めるんでしょうね?
グーチョキパーの構図の戦歴になりますからねぇ。

また、もう1つ忘れてはいけないのがオカダ以外で優勝の可能性がある棚橋・飯伏・EVIL・KENTAの4人ですが、KENTAは3人ともに勝利しているわけです。

なので優勝できなくとも権利証への挑戦ができる環境になる可能性はそこそこ高いということですね。

そう、まだG1中で糞暑い日々が続いてますが、少しだけ秋の足音も聞こえてきているんですよね・・・


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