逆転の内藤哲也がインターコンチネンタル王者としてNEVER王者石井を撃破

今年のG1は大苦戦中のインターコンチネンタル王者内藤哲也と、モクスリーに敗れたものの勢いのあるNEVER王者石井智宏。
石井からすれば連戦での王者対決となりますし、内藤からすればここから王者対決2連戦ということになりました。

モクスリーと石井、内藤と石井、そして週末は内藤とモクスリー戦が控えているわけですが、これはある意味新日本プロレス内のインターコンチネンタル・US・NEVERの序列を決めるような3試合という見方もできるのではないでしょうか。

内藤からすれば「USとNEVERは一枚下のベルト」という発言をしているわけですから負けられない試合ですし、何よりG1優勝を狙う位置につけておくためにはここで負けて3敗目となるわけにもいきません。

一方の石井はモクスリーに敗れてしまっているので、ここで内藤に負けてしまうとスタートダッシュの2連勝からあっという間にイーブンの成績になってしまうという状況でした。

そんな試合は過去の対戦内容と遜色ない好勝負となり、根性とパワーで攻める石井に対して耐えて耐えて自分の世界を作っていく内藤のどちらが1歩前に出るのか?という戦いになりましたが、尻に火がついている上に広島という内藤の裏ホーム的な土地柄での声援が背中を押したのでしょう。

最後はバレンティアからのデスティーノという必勝パターンで内藤が勝利。

これにて内藤も石井も2勝2敗の勝ち点2となりましたので、次の試合で勝ち越し成績で終盤に向かうのか負け越して終盤に進んでいくのかこれまた楽しみな状況になりましたね。

NEVERを見つめた内藤は何か思ったのか、それとも無関心なのか。

試合開始前にリング中央にインターコンチネンタルのベルトを投げた内藤に対して、石井がインターコンチネンタルの横に並べるようにNEVERのベルトを置きました。

内藤が提言して生まれたNEVER。
そして内藤が「いらない物」として一時期は破壊行為まで行っていたインターコンチネンタル。

この2本のベルトを見つめる・・・いや、見下すかのような表情をしていたように見えた内藤ですが、やはり内藤が見つめる先というのはG1優勝とIWGPなのでしょうか。

もちろん二冠を実現するにはインターコンチネンタルのベルトが必要なわけですが、現時点ではあくまでも道具の1つ。

ただ、二冠になった瞬間からインターコンチネンタルに対する価値観というものは変わるはずです。
IWGPとインターコンチネンタルの二冠というワンセットになった時に、内藤の中でもインターコンチネンタル王座はとても価値のあるベルトになることでしょう。

インターコンチネンタルの新しい景色がそこには広がるかもしれません。
その光景はぜひ見てみたいですし、その時についに新日本プロレスの白いベルトの色が「滾り色」から「トランキーロ色」に変わるのかもしれません。


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