「なんか、定期的にスランプに陥り、出直しみたいなことをしてる気がするのは俺だけでしょうか?」
これは内藤選手の後藤選手への印象を語ったものですが・・・うん、確かに正しい(苦笑)
後藤選手はジェイ選手ばかりに向いているみたいなので、とも言っていますがそれもそうなんですよね。
G1優勝が目標なのかジェイへのリベンジが目標なのかと考えると当然G1優勝が目標なのでしょうけど、でも後藤選手のコメントを振り返ると兎にも角にもジェイを倒したいという思いの方が強そうです。
後藤選手が可哀想なのは昔から「誰かに連敗して最終的にリベンジするけどその先が無い」ことが多すぎることなんですよね。
僕としてはそろそろラストチャンスであろう後藤時代を見てみたいとも思うのですが、明日ジェイに勝利できたのにその後は微妙な成績で終わるなんてこともありそうな嫌な予感はプンプン臭います。
内藤選手からすると今回の修行で柴田の元を訪ねたことに対しても「いつまで柴田に頼るんだ、柴田離れしないと何も変わらない」という提言と「もういまこそキャプテン・クワナになる時だろう」と話していますが、内藤選手は後藤選手に対してもどかしい気持ちなのだと思うのです。
2011年2月20日、内藤哲也と後藤洋央紀が交わした握手
この二人は手が合う選手で、過去に何度も書いてますが内藤選手と後藤選手は素晴らしい名勝負をしていますしライバル関係っぽい雰囲気になってきた時期もあったわけです。
もちろん「内藤と後藤がIWGPを争う日が来るんだろうなぁ」と誰しもが感じていた時期もありました。
2011年2月20日、仙台大会のセミファイナルで戦った内藤哲也と後藤洋央紀は素晴らしい名勝負の末に後藤が勝利。
終盤は柴田を彷彿とさせるPKから昇天改を見舞った後藤ですが、この時もある意味柴田頼っていたのかもしれません。
試合後に後藤は「俺はアイツと最高の試合をしたよ」「俺の忘れかけていた何かをアイツが持っている気がして。一番大事な何かを思い出しましたよ」と話していますが、8年後の今でも後藤の忘れかけている何かを内藤は持っているのではないでしょうか?
一方の内藤は「俺はこんだけの力持ってるからね元々。それがお客さんに伝わってないだけ。」と今現在の内藤からは想像もできない言葉を発言しています。
この時には「お客さんに伝わってない」と言っていた選手が今では誰よりも色々なメッセージをお客さんに伝える選手になっているわけです。
さて、この試合後に二人は握手を交わしました。
後藤は「最高の試合をした相手に敬意を払っただけ、何かあるとかそういうふうには思わなくていい」
内藤は「フラフラだったから目の前にあったからとりあえず握っただけ」
お互い何だかツンデレのツンになっていますが、あの握手からライバル物語が始まっていくと思いましたよ。
本人たちだって「コイツとはこれから10年戦い続ける、トップで」と思ったのではないかと思います。
今年のG1ではこの握手の続きが見れるといいのですが...
全ては後藤洋央紀次第なのでしょう。
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