中邑真輔と内藤哲也が新日本プロレスの復活を予感させた2011年のG1CLIMAX

2011年 G1CLIMAX21(エントリー20名)
Aブロック首位内藤哲也(12点)
Bブロック首位中邑真輔(14点)優勝

優勝決定戦当日5試合目で内藤哲也と棚橋弘至が激突。
5分11秒ポルボ・デ・エストレージャで内藤哲也が勝利。
引き分け以上でOKだった棚橋でしたが、内藤が勝利して勝ち点が12で並び勝ち点12同士となるも直接対決で勝利した内藤哲也が決勝へ。

9試合目で中邑真輔と鈴木みのるが激突しボマイェで中邑が勝利。
これで優勝決定戦は中邑真輔と内藤哲也となり、中邑はセミファイナルが終わってすぐに決勝へ。

この時に負けた鈴木みのるは試合後に「おい新日本!城内までは入らせてくれたけどこっから先は入れねぇよってことだな?でももうどんな防御壁張ろうがよどんな番人呼ぼうがよ俺はもう城内に居るんだ。」
というコメントを残しましたが、2019年はG1出場が叶わず城の外に出された形になっているのも時の流れの厳しさなのでしょうか。

セミファイナルはプリンスデヴィットと田口隆祐のアポロ55と飯伏幸太とケニーオメガのゴールデンラヴァーズの名勝負が行われました。

これから数年後にケニーオメガがG1を優勝し、2019年のG1では飯伏幸太は優勝候補として出場中。
8年という時間の長さは色々なことを変化させていきますね。

中邑真輔時代の到来と新日本プロレス時代の到来を予感させた2011年の夏

棚橋弘至を短期決戦で倒した内藤哲也と、鈴木みのるとの激闘をしてから30分ほどしか時間の空いていない中邑真輔。
優勝決定戦は内藤哲也が有利かと思われましたが、1つ1つの技に込められた気持ちと執念で勝った中邑真輔がボマイェから「絶対に勝つ」という言葉が聞こえるかのようなフォールで勝利。

中邑にとってIWGPとの距離感は近くともG1との距離感は遠いという中で、この夏は一気に真夏の女神の心を掴みました。

大変なことがなったこの年の日本の夏。

勝利した中邑は『うれしさ、悲しさ、悔しさ、もどかしさ、それをすべて含めて、俺はプロレスで生きてると思ってる』と『生きる』という言葉を使い、そして最後に『一番スゲェのは! プロレスなんだよ!』と叫びSubconsciousに包まれました。

内藤哲也も棚橋弘至・中邑真輔との激闘で「内藤の時代が必ず来る」と思わせた大会でもありましたが、試合後には「負けたけど楽しかった」という言葉を発言している一方で中邑は「厳しい言い方をすればアイツのためにね、逃げんなって。それじゃ、俺もしくは俺達のクラスまでたどり着くのに時間がかかるぜ」と厳しいコメントを残していました。

悲しいかな、内藤哲也が今新日本プロレスのトップに立っているのに中邑は海の向こうにいます。
新日本プロレスのトップにたどり着いた内藤と中邑の戦いが見たかったですけどね・・・


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