SANADAのインタビューに出てきた「脱ロスインゴ」という言葉

新日本プロレス公式で上がったSANADA選手のインタビュー前編ですが「脱ロスインゴ」というロスインゴファンからすると冗談でも見たくないであろう言葉が出ていました。
これを見た時に「これはファン歴で受け止め方が変わるからファン同士で喧嘩になるぞ・・・」と思ったんですよ。

──注目度が上がってくる中で、“脱ロス・インゴ”を期待しているファンの声も聴きますけど。

SANADA たしかに最近「SANADAはロス・インゴから抜けたほうがいいよ」ってよく言われますね。

──あ、言われますか?

SANADA 言われます(キッパリ)。でも……

もちろんプロレスのユニットというのは加入や離脱、解散や崩壊というのはどこかで起こるものなのですがそれは当然「何かが起こり、何かが始まる」からこそです。
なので「脱ロスインゴって声がある?じゃ辞めます」なんて流れにはならないです(笑)

あくまでも変化、進化、進展、もしかすると後退なんてこともありますが基本的には何かしら「その選手の先々が楽しみ」「残されたユニットの今後が楽しみ」「移動した先のユニットの今後が楽しみ」という感じにはどうやってもなります。

そこから先はこれまで見ていた景色と違うものが見れるわけですからね。

ただ、これは今の新日本プロレスだとすごく難しいことだと思います。

まず近年一気に新日本プロレスファンが増えて大ブームとなったということは、新しいファンの人たちは「ユニット単位」のファンになることが多いわけですし、またそのユニットが崩壊したり大きな変動が起きたりすることに直面した経験がないわけです。

BULLET CLUBに関しては色々とありましたが、ロスインゴ・CHAOS・鈴木軍とコアなファンが沢山いるユニットに大きな変動が起きてしまった時に受けるショックが大きく「この先が楽しみだ!」というテンションになれないのではないかと思うのです。

極端に言えばSMAP解散とか、僕の17歳の時でいえばXJAPAN解散とか(1週間で5キロ痩せました...)そういうレベルの話として見てしまう可能性がありますからね。

ただ、1つのユニットが永遠に続いてそのままみんなで引退するなんてことはありえないです。
やはりユニットには裏切りがあったり対立が生まれたり色々あってこそドラマが生まれるものですし、どこかのタイミングで消滅するということも当たり前のことなのです。

プロレスにとって最大の敵はマンネリですし、このマンネリに関しては新日本プロレスワールドの存在で見ることができる試合の数が極端に激増したことによって昔より起こりやすくなっているはずです。

それであれば定期的に何かが起こる必要があるのですが・・・ただ、今のファン層の中心が新しいファンの人たちでその層が最も大切だと考えると『俺達は、それぞれが更に上を目指すために一度解散します!』みたいなクソ寒いユニット解散の形を生む可能性もありえると思います。本当は不仲になったバンドの表面上の解散理由のような(笑)

まぁ、何にしてもロスインゴがこれから10年存在するとは思えません。
それはCHAOSでも同じことですが、ロスインゴなんてのは「制御不能」の集まりなのですから、仮に誰かが離脱する時でも解散するときでも全てのファンがそれ以降のワクワクが止まらないような形でしてくれると信じています。

なので誰かが離脱した、解散するなんてときに「裏切り者!」とか「信じてたのに!」とかそういうアイドルとかバンドとかを見ているようなリアクションってのはプロレスラーにはしてほしくないですね。


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