オカダカズチカと棚橋弘至の平成から令和へと繋がる30分1秒目からの試合再開

棚橋弘至とオカダカズチカ、二人のスターがドリームタッグを結成したのはもう昨年のこと。
二人が組むのではないか?おい、本当に組みそうだぞ・・・キターーー!!という爆発的な盛り上がりと、組んでから一度も加速することなく失速していったガッカリ感は今振り返ると平成最後の不思議でした。

仮に新日本プロレスが傾いてからでも、それを一撃で復活させることすらできそうなドリームタッグの誕生だったのになぜ盛り上がらなかったのか?
棚橋弘至とオカダカズチカの二人の関係とYOSHI-HASHIの存在がある中で「じゃあ本隊は?CHAOSは?」というところを解決せずに普通に組んでしまったということはもちろん原因の1つだと思うのですし、このトップ2人が対ジェイホワイトというテーマで組んだこと、しかも全然勝てなかったことも原因ではあるはずですが・・・新日本プロレスとしては奥の手を惜しげももなく出したののイマイチな結果に終わったのは今でも後悔しているのではないかとも思います。

今現在、新日本プロレスファンの人に「あなたにとってここ1年で最も印象に残った新日本プロレスの話題は?」と聞いたとして「棚橋弘至とオカダカズチカのタッグ結成」と答える人が何%いるでしょうか?

やはりこの二人は向かい合う方が盛り上がるのかもしれませんが・・・その向かい合う瞬間が近くなってきましたね。

オカダカズチカと棚橋弘至が昨年のG1にケリをつける

「棚橋弘至、そろそろG1でケリつけようか」とはオカダカズチカのコメントですが、これは当然「昨年のG1で引き分け」という結果があるからこそ、その先の決着をつけようということでしょう。

今年のオカダと棚橋は言うなれば平成から令和へと繋がる30分1秒目からの試合再開ともいえる決着戦ということになります。

もちろん今現在のオカダカズチカは絶対的な存在でありIWGP王者として新日本プロレスのトップレスラーであり、棚橋弘至はコンディションの上でも年齢の上でもピークは過ぎているレスラーです。

この先にこの二人がドームのメインとかビッグマッチのメインでIWGP戦を行うようなこともG1で戦うこともかなり少なくなるはずですし、もしかしたらこれが最後になる可能性だってあると思います。

オカダからすれば棚橋弘至が絶対王者だったからこそ、棚橋弘至と戦ってきたからこそレインメーカーショックから始まる快進撃が生まれたわけですから自分の歴史の中で必ず必要だった相手です。

だからこそ、今の棚橋弘至を遠慮なく全力で叩き潰すことがオカダカズチカの使命だと思うんですよね。
そして昨年棚橋弘至と引き分けたことで優勝決定戦へ行けなかったということから考えれば、ある意味オカダはリベンジマッチでもありますのでこの試合は負けることができませんね。

昨年のG1 オカダカズチカ戦後の棚橋弘至のコメントが今を語る

その昨年のG1でオカダカズチカと引き分けで決勝進出した棚橋弘至の試合後のコメントを見ると不思議な気持ちになる人が多いのではないかと思います。

ケガで苦しんで、年に何回も欠場して『棚橋、もう無理しなくていいよ』って言われて。気持ちばかり焦って。でも、そんな体でも、俺のために一生懸命、(※右ヒザを叩く)動こうとしてくれて。だから一回、この体を受け入れて、できる技で、できる戦略で、今の棚橋弘至で戦えばいいんだと。だから焦りもないし、使える技は限られるかもしれないけど、自分の思い描く戦いができてる、そういう意味での充実感です

プロレス、たくさんのファンの方が来てくれて、盛り上がって、すごくうれしい。けどちょっと『棚橋、ご苦労さん』っていう空気、やめてくれるかな。(※大きな声で)俺の夢はまだ続いてるから!

これ・・・仙台大会後に棚橋弘至が話したのではなくて、昨年のコメントですよ。
でも今日同じコメントを出していても不思議ではない内容です。

要するに棚橋弘至は昨年からずっとこの状態、ずっとこのままの満足行かない状態で夢を追い続けているということですよね。

昨年はそんな中でG1を掴み、そしてIWGPまでたどり着きました。

しかし、今年の状態は上記の棚橋弘至のコメント時よりもコンディションが悪くなっていることは事実です。
というか昨年はそうは言っているけど棚橋弘至はやっぱり凄い!というところまで持っていけましたが、今年に関してはそんな状態にはとても見えません。

もちろんこれから約10日間で完全復活するとも思えません。

ただ1つ希望があるとすれば、昨年の「自分の思い描く戦いができてる」という言葉。
今の棚橋弘至が自分の思い描く戦いをすることができれば・・・


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