G1CLIMAX29 真田聖也とSANADAの融合で次世代のエースに名乗り出る
プロレスとは不思議なものです。
真田聖也という見た目も才能も素晴らしい選手が突き抜けた存在になることができなかった時代を経てSANADAとなりロスインゴに加入して人気となりました。
そして2019年となりそのSANADAが真田聖也の部分を出してきたところ、より人気が高まりシングル戦線でも活躍しているのですから一寸先は何が起こるかわかりません。

この真田聖也とSANADAの一人フュージョンは大成功する予感がします。

まず単純に見た目が良くなりましたし、徐々に喋るようにもなってきました。
今の新日本プロレスで重要な「メイン後の締め」も素晴らしいキメ台詞やパフォーマンスを身に着けましたし、冷静に考えると非の打ち所がない選手になっています。

新日本プロレスのエースと言えば棚橋弘至ですし、その跡継ぎと言えばオカダカズチカが最有力なのかもしれませんが対抗馬はSANADAなのではないでしょうか。

負け越した昨年とは違うSANADAを見せる大会

昨年のG1でのSANADAの成績は4勝5敗の勝ち点8という胸を張ることはできない成績でした。
ただ淡々と寡黙に試合をして黒星が増えるという状況は期待はずれではありましが、今年になってからのSANADAは大きく変化しました。
ニュージャパンカップでの大躍進やオカダカズチカとの名勝負は負け続けているものの明るい未来を期待させてくれましたし、徐々に出てきた本来の真田聖也の持つスター性も後押しして一気に新日本プロレスのトップまで駆け上がろうとしています。

良い意味でロスインゴを踏み台にしてここから何歩もステップアップしていくべく選手だと思いますが、ここで昨年のような成績になってしまうと一気の失速も考えられるまだ不安定なポジションでもあると思います。

ところで、SANADAと他の選手の違いは長い戦いを勝ち抜いて行ける複数の決め技があることでしょうか。

今の新日本プロレスは基本的に1人につき1つのフィニッシュという傾向ですが、SANADAの場合はスカルエンド・ムーンサルトプレスと一瞬のジャパニーズレッグロールクラッチなど複数のフィニッシュの形がある上に全てが相手の体格をあまり問わないことも特徴です。

これは棚橋弘至のハイフライフロー・テキサスクローバーホールド・スクールボーイやスモールパッケージなどの引き出しと似ているところもあることからも、新日本プロレスのエースを引き継ぐのはSANADAというイメージが作りやすいことにも繋がっているのかもしれません。

もうオカダカズチカに負けることはできない

オカダカズチカに連敗続きのSANADAですが、今回のG1で負けると確か7連敗になるかと思います。
その昔、橋本真也が天龍源一郎やトニーホームに2連敗しただけでも大騒ぎだったことを考えると7連敗というのおは絶望的な数字です。

この先、10年オカダカズチカとSANADAのライバル物語があるとして平均で年に2回戦ったとしても、イーブンまで行くことすらないであろう戦歴となってしまいます。

8月3日の大阪大会でSANADAがオカダカズチカを超えた上で終盤戦の大型外人選手との闘いを攻略していくことができれば、まさに次世代のエースへと名乗り出ることができる流れが生まれると思います。

(僕の予想ではオカダカズチカに勝利するも終盤で失速ですが...笑)

棚橋弘至という現在のエースも同ブロックですし、何となくですがAブロックは「エースを決める」Bブロックは「ダークヒーローを決める」というような振り分け方にも見えますので、今年のSANADAはエースの資質を試される大会になるのではないかと思います。


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