真壁刀義「俺たちが正道だ!」の説得力と重要性。いずれ激突するSANADA・EVIL組への期待

両国でのロスインゴVS本隊のタッグマッチは大半の人が内藤哲也と飯伏幸太の前哨戦として見ていたことでしょう。
もちろんそれが正解だと思うのですが、それでもこの試合では脇役ではありましたが真壁の相方は本間なのか、それともGBH入りを希望しているヘナーレなのか、それとも他の試合に出ていた矢野なのか?と真壁が査定していた試合だった可能性もあると思うのです。

何せ相手にSANADAとEVILというIWGPタッグ戦線の常連がいたわけですし、真壁としても意識しないわけがないでしょう。

特にここ数年は一歩引いている真壁でしたが矢野とのタッグ再結成や新日本プロレスに次々と来る新しい波に刺激を受けたのか、今年は相当やる気満々に見えますからね。

さて、真壁刀義が新日本プロレスのヒールの看板として大暴れして棚橋弘至や中邑真輔を血祭りに上げていた時代はもうかなり昔の話しですが、その時があるからこそ出てきたのが試合後の「俺たちが正道だ!」だったと思います。

本隊が正道だからこそプロレスの形を成すということ

試合後の真壁はこのようなコメントをしていますが、僕としてはかなりゾクゾクしました。

真壁「オイ、何べんおんなじこと言わすんだ、オイ! 会場が? ロス・インゴ押し? そんなもんクソ食らえだ馬鹿野郎! いいか、俺たちが何で本隊名乗ってるか知ってるか、オメェら! 俺たちが正道だ! この俺様が正道だって? そりゃ分からねぇ。とにかくよぉ、くくりは本隊だ、正道だ! いいか、テメェらのやり方全部ぶっ潰してやる! オイ、楽しみになってきたぜ! テメェら、覚悟しろ!」

真壁刀義は新日本プロレスで行きていくためにヒールとなり、そして本隊を敵にして戦うことで主張をしていました。
昔の言い方で言えば「イイモノ、ワルモノ」という分け方になりますが、あくまでも新日本プロレス本隊がベビーフェイスでど真ん中だからこそ、それに対して異を唱える者やそこに居ては輝け無いと思った人間が反旗を翻して誕生するのが本隊以外のユニットなはずです。

真壁刀義はまさにその反旗を翻した人間側であり、本隊がしっかりしているからこそそこに喧嘩を売る自分が輝けたことは百も承知のキャリアを持っている選手です。

それが今ではどうでしょう?

新日本プロレスの本隊・・・この中に新日本プロレスのトップがいないです。
そして人気で言っても半分はロスインゴ、3割CHAOS、と残りが鈴木軍とBULLET CLUBという感じでしょう。
本隊って何をしてます?ここ数年で言えば前半戦を温める人たちという属性になっています。

ただ事実としてユニットが増えたことで新日本プロレスの人気はどんどん増しているわけですが、ここでもう1段階新日本プロレスを盛り上げるにはどう考えても新日本プロレス本隊が活躍しないと駄目なわけですよ。

GBHとしてヒール化してもらっても個人的には嬉しいですが、本隊が本隊であるために何をするべきなのか?ということはかなり重要なことだと思います。

SANADAとEVILは大阪城ホール大会でのIWGPタッグ挑戦を表明しましたが、これを奪取した時には真壁刀義が必ず立ち上がってくれることでしょう。

で・・・GBHもいいんですけど、そろそろもう1回やりませんか、キングコング真壁とエース棚橋の『キング&エース』を。
本隊復権のためにはやっぱり棚橋と真壁がもう1回真っ向から下の世代をぶつからないと無理でしょう。

オスプレイの優勝であれだけ笑顔のCHAOSメンバーはやっぱりCHAOSなんですよ。本隊じゃない。
本隊とCHAOSがいくら同盟を結んでもそれは別問題ですから。

海野が本隊を背負える選手になるまでの時間は棚橋と真壁が何とかするしかないですよ...


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