33分36秒、秒数にすると2,000秒ぐらいですか。
唖然とするほどに、1秒単位で凄まじい試合となったベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝決定戦。
鷹木信悟とオスプレイの試合ですがこれが今のプロレス界の最も凄い試合だったのではないでしょうか。
もちろんこの試合を年150試合やるのは無理でしょう。
大舞台の試合で後先考えない状況で戦うのであれば「俺でもできるぞ!」というレスラーもいるのかもしれません。
ただ、現実として鷹木信悟とオスプレイはこの次元の違うプロレスを見せた。それが事実ですよね。
そしてこの2000秒ほどの時間でプロレスの試合という商品の価値もハードルも極端に上昇させてしまったとも言えます。
...「しまった」と書いたのは、誰にでもこれができるからではないと僕は思っているからです。
もちろんベクトルとしてプロレスには色々な道筋がありますから、例えば大阪城ホールでのオカダとジェリコは全く違う試合となるでしょう。
それでもこれは大阪城ホールでのタイトルマッチに挑む選手たちには相当なプレッシャーを与えることになるでしょう。
この1つ前のジュースとアンブローズの試合も面白かったですが、今日のプロレスファンの話のネタは全てこの優勝決定戦が持っていくのではないかと思いますし、2019年のベストバウトもこの試合になるのではないかな・・・。
新日本プロレスジュニアどうこうじゃなくて、新日本プロレス全体として2強がオスプレイと鷹木で四天王がオカダ・内藤・飯伏・ジェイみたいな構図になっていってもおかしくないですからね。
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起承転結なんてなくてもスゲェものはスゲェ!というプロレスの究極系
何度も書きますが1秒単位で衝撃が起こっているというか...本来ならプロレスには侘び寂びとか起承転結があるからこそ美しいと思うのですが、そんなものを取っ払って「スゲェものはスゲェ!」ということを胸に突き刺されたというのが僕の感想です。
『危険すぎる』とか『怪我してほしくない』というファンの声も逆にこの試合では起きないでしょう。
だって、この試合をそんな声で邪魔できませんもん。
例えばプロレスを見たことがない人が『プロレスなんて本当は痛くないんでしょ?』なんてよく言いますけど、この試合を見せてやれば解決しますもん。
この試合と比較される試合が増えてくるというデメリットもあるとは思いますが、この鷹木信悟とオスプレイの命をかけた超激戦というのは世界中のプロレスファンもプロレスを偏見で見ている人も黙らせることができるぐらいのとてつもない価値がある試合だったと思います。
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアというかベスト・オブ・ザ・スーパープロレスですね(笑)
人類というのは進化し続けています。
だからプロレスだって恐らく進化し続けて行くのだと思います。
なのでもしかすると100年後にはこの試合すら「地味な試合」だと思われることがあるのかもしれないと思うとね、100年後までプロレスを見ていたいなぁ・・・なんて思っちゃいましたよ。
鷹木信悟とオスプレイはヘビー級に行く必要がないと感じた
これは「逆に」ですね、逆に無差別級とかヘビー級とかそういうことじゃなくて「ジュニアとしてヘビーと対等、それ以上にやれる存在」の方が面白いのではないかと思ったのです。
本来その仕事は高橋ヒロムがやることだったと思うのですが、現時点で考えると鷹木信悟とオスプレイはそれがすでにできる存在であることは間違いないでしょう。
ジュニアの選手が階級を上げてヘビーに行くことは「壁を超えている」だけですので、あくまでも「階級の壁を破壊する」という意味で言えばジュニアとして戦っていてもらうほうが夢があると思うのです。
それに、この二人がもしG1にエントリーして別ブロックだったと想像した時にこの二人がG1の優勝決定戦をしていてもおかしくないぐらいの存在じゃないですか。
ジュニアでそこまで思わせることができる選手って過去にいなかったと思いますし、じゃあどの程度回復して戻れるかわかりませんが高橋ヒロムにしても、現在の王者のドラゴンリーにしてもそういう存在がこの時代に一気に出てきているわけですから、ジュニアとヘビーの覇権争いなんて構図も見てみたいですからね。
ここで突き抜けたオスプレイはこの先も更にすごい選手になるでしょうし、やっと1回負けることができて肩の力が抜ける鷹木信悟もよりすごくなっていくことは間違いありません。
「誰にもできない試合」を見せた上で『この二人が更にパワーアップしていく』ことを想像できてしまうなんて、とてつもないことですが、そんなとてつもないことが今の新日本プロレスで起きているんですよね。
日本に引っ越す宣言したオスプレイ!新日本プロレスジュニアのさらなる発展が約束されたと考えていいのではないか。
試合後のオスプレイは「私は日本に引っ越します!」と、激闘の末に引っ越し宣言をしました(笑)
引っ越し宣言と聞くと面白いですが、これってオスプレイの決意ですもんね。
もう世界中から引っ張りだこでしょうけど、それでも日本を選んで新日本プロレスをさらに凄い団体にしていくことになるでしょう。
多くの選手が退団している中で、それが「挑戦」という言葉で美化されていますが本当は「逃げただけじゃないの?」って言われるぐらいに今の新日本プロレスのレベルは飛び抜けていると思います。
それが更にここから伸びていくために必要不可欠なオスプレイという存在の日本に引っ越すという宣言は、言葉にすれば可愛いですけど「とてつもない期待感」を秘めていますね。
さーて。もう1回試合見てきます!!
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